東京六大学リーグの法大に「スポーツに優れた者の特別推薦入学試験」で入学する横浜・奥村凌大内野手が8日、神奈川・川崎市内で取材に応じた。

 横浜では副将を務めて昨春のセンバツ制覇に貢献し、第32回U―18W杯に出場した高校日本代表にも選ばれた逸材。

特に野球ファンをうならせたのは、昨夏の甲子園の準々決勝・県岐阜商戦だろう。4―4の同点で迎えた9回2死満塁で、詰まったゴロが奥村の守る二塁へ飛んできたが、打球を追った一塁手が飛び出して一塁ベースは無人に。だがこの状況で奥村は慌てることなく二塁への送球を選択し、間一髪でアウトに仕留めて絶体絶命のピンチを脱した。

 この日の取材では、このプレーについても話題が及んだ。報道陣から、横浜が取り組むゴミ拾いなどの野球以外の取り組みがプレーにも生きるか、と質問され「信じています」と回答。その上で、「それを感じたプレーは?」と問われると、県岐阜商戦での二塁送球を挙げた。その理由については「日頃の(村田)監督さんが言っている、他人への気遣いであったり、ゴミが落ちているけど見逃すじゃなくて、拾う部分。それが『ちょっと(一塁手の)小野が出過ぎているから、違うところに投げよう』というところにつながったのかなと思います」と明かした。

 六大学への憧れと、法大のこまかな野球にひかれ進学を決意。4年後のプロ入りへ向けて、通算100安打と首位打者獲得を目標に掲げた。勝負の神は細部に宿る―。その重さを知るルーキーが、新たなステージでさらなる飛躍を目指していく。

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