衆院解散直前に立憲民主党と公明党が合流して結党した中道改革連合は、公示前の167議席から半数以下となる惨敗が決定的となった。都内のホテルに設置された開票センターでは、当選者に花をつけるボードが用意されず。

報道各社の速報で大苦戦が伝えられると、壇上の党幹部は厳しい表情を浮かべた。

 立民出身の野田佳彦共同代表はNHKの番組で「結果を厳粛に、謙虚に受け止めなければいけない。腹は決まっている」と辞任を示唆。公明出身の斉藤鉄夫共同代表も「今回の結果を重く受け止めている。私も腹を決めている」と続いた。

 中道は、保守的なスタンスを打ち出す高市政権に対抗するため「中道の塊が必要だ」とアピール。だが、急ごしらえの政党とあって安全保障や原発を巡る立場は曖昧だった。立民を支援する連合と、公明の支持母体である創価学会の組織力を生かそうとしたが「選挙目当ての野合」との批判も打撃となり、最後まで浸透に苦慮した。

 野党間の選挙区調整の不調も響いた。連合が支援する国民民主党とは多くの選挙区で競合。中道が集団的自衛権行使を可能とした安保関連法を合憲としたため、共産党は選挙協力せず、野党票は分散した。

 選挙区で強さを誇ってきた立民出身の重鎮は票を伸ばせず。

投票が終了した午後8時すぎの段階で安住淳共同幹事長をはじめ、馬淵澄夫共同選対委員長、20選を目指した小沢一郎氏、元幹事長の岡田克也氏の敗北が確実となった。

 一方で公明出身候補は比例代表名簿で上位に優遇され、斉藤氏らが比例で当選確実に。そのため小選挙区と重複立候補した立民出身候補は、選挙区で敗北した場合の復活当選のハードルが高くなった。両者の“温度差”が結果に表れる形となったことで、選挙後に不協和音が広がる可能性がある。

 党のYouTubeチャンネルでは、斉藤氏が隣に座る野田氏の腕を引き上げ「メークドラマ、やります!」と叫んでいたが、奇跡の勝利とはほど遠い結果に。選挙後に参院議員と地方議員も中道に合流するかを問われた2人は「必ずする」と声をそろえたが、先行きは不透明だ。

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