巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が10日から巨人の春季キャンプで24年以来、2年ぶり5度目の臨時コーチを務める。阿部監督が「みんな、どしどし質問してほしい。

聞いたら絶対に教えてくれるはず」と求めるなか、9日、休日返上で木の花ドームで汗を流した中山礼都外野手(23)が“松井塾入塾”を希望した。松井氏は12日までの3日間古巣を指導後、宮崎合宿を行う侍ジャパンを激励に訪れる予定だ。

 ここまでの感覚を忘れないように、中山は白球を打ち込んだ。休養日のこの日も泉口とともに室内でキャッチボール、マシン打撃に取り組んだ。キャンプも2クールを終えて「フリー打撃の中でも(いい打球になる)確率は上がってきています」と、6年目でのレギュラー獲得へ向上心を持って取り組んでいる。

 レジェンドとの対面を心待ちにしている。10日から松井臨時コーチがやってくる。打者としてのタイプは違うが、高卒、左打ち、外野手と共通点もある。昨季は、自己最多の103試合出場し、打率2割6分5厘、7本塁打、32打点。しかし対左投手は打率1割9分1厘と苦しんだ。「去年、課題だった。打ち方であったり、逆方向、センターへの飛ばし方、聞きたいことはたくさんあります」と目を輝かせた。

 松井氏はメジャー10年間で対右が打率2割8分1厘、対左が打率2割8分4厘と左を苦にしなかった。「タイミングを探って、聞きに行きたい」と、少しでもヒントを得ようと貪欲だ。対右投手は昨季2割9分8厘と好成績だっただけに苦手を克服できれば一気に道が開ける可能性がある。

 打撃をいかすために今季から外野手登録となった23歳。さらに磨きをかけており、「打球速度、飛距離も出てきている」と、オフの成果が数字に表れている。打球速度は、助っ人外国人級の186キロもマークしており「僕もびっくりしました」と目を丸くしたほどだ。

 現在開催中のミラノ・コルティナ五輪では同い年で同じ名古屋市出身の木俣椋真が、スノーボード男子ビッグエアで銀メダルを獲得。面識こそないが、「地元で同級生でオリンピックで戦っているのは本当すごい。尊敬です」。自身もWBCを戦う侍ジャパンのサポートメンバーに名を連ねた。全てを力に変え、成長していく。(臼井 恭香)

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