◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(9日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 【ミラノ(イタリア)9日=富張萌黄】女子1000メートルが行われ、前回大会金メダルの高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分13秒95で銅メダルを獲得した。五輪4大会で獲得したメダルは8個(金2、銀4、銅2)。

自身の持つ冬季五輪日本勢最多記録を更新した。ユタ・レールダム(オランダ)が1分12秒31の五輪新記録で金メダルを獲得した。

 高木の4度目の五輪は銅メダルで幕を開けた。3大会連続、8個目のメダルを首からかけたが、硬い表情で表彰台に上った。「レース直後は完敗だなっていうのがあった。表彰台に上って自分のメダルの色を見たときに、『あー、銅メダルなんだ』と感じて、すごく悔しさが込み上げてきた」。同走した金メダルのレールダムとは1秒64も離され唇をかんだ。

 プランを決めずに臨んだ自身初戦。直近2大会は3000メートルから始まったが、今大会は短距離から始動した。「自分が出せる最大限のスピードになるべく早くいく感じだった」と最初の200メートルを全体2位の17秒61で入った。その後は大きくラップタイムを落としたわけではなかったが、ラスト1周ではレールダムとの差がみるみる開いた。金メダルは絶望となったが、「ゴールラインを切るまで自分のレースは終わらない。

自分のスケーティングを全うすることが実行できた」と諦めることなく、メダルをしっかりと手にした。

 これで五輪の通算メダル数は「8」となった。自身の持つ日本五輪女子選手最多記録を更新したが、「7個のメダルはすでに過去のもの。目の前のレースを考えていて、たぶんこのオリンピックが終わったら、メダルの総数については感じるのかな」と話すだけだった。だが、レース後にリンク上で抱き合ったヨハン・デビット・コーチからは「ブロンズだったけど、これがお前の8個目のメダルだ。それは決して簡単なことではない」と功績をたたえられた。

 4種目出場を予定する今大会。初戦は悔しい結果となったが、まだ3種目残っている。メダル授与の際には深々と礼をしながら、次戦へ向けて気持ちを切り替えた。「このままでは終わらせない。自分のスケーティングが少しずつ良くなってる感覚はあるので、まだまだいけると強く信じて進んでいきたい」と決意を新たにした。銅メダルでは満足しないのが、日本のエース。

14日には団体追い抜き予選、15日は500メートル、20日には本命の1500メートルが待っている。悔しさをバネに高みを目指していく。

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