プロボクシングの志成ジムは10日、東京・目黒区の同ジムで記者会見を開き、「LIFETIME BOXING FIGHTS 31」の概要を発表。3月9日、東京・後楽園ホールでの興行のメインイベントで、所属する日本同級2位・嶋田淳也(27)が同級1位・岡本恭佑(21)=HKスポーツ=と、空位となっている日本フェザー級(57・1キロ以下)王座決定戦を行うことになった。

 この日、同ジムで記者会見に臨んだ嶋田は「世界チャンピオンになることが大きな目標。ここがゴールではなく、あくまでも、世界チャンピオンになるためのポイントと考えています。必ず勝ちます」と気合を入れた。岡本は2022年度の全日本新人王で、昨年3月には、井上尚弥(大橋)の世界王座に挑戦したこともあるマイケル・ダスマリナス(フィリピン)に5回TKO勝ちしたキャリアを持つ。嶋田は岡本について「長身(175センチ)でリーチも長くてシャープでキレのあるパンチを突くという印象。パンチを警戒しつつ、あせらず、いつもどおり組み立てていこうと思う」と冷静に話した。

 京都市生まれで、17、18年国体ライト級3位と活躍するなど、アマ戦績は58勝(14KO・RSC)23敗。駒大を卒業後、帝拳ジム入りし、20年9月に藤田健児、村田昴、金子虎旦とプロテストに合格した。21年5月にプロデビューすると6連勝。引き分けを挟みながら9勝(3KO)1分けとここまで無敗。11勝(7KO)1敗1分けと、的確なパンチを武器に冷静な試合運びで試合をコントロールする岡本に、積極的なボクシングでタイトル初挑戦での戴冠(たいかん)を目指す。

 兄・達希(たつき)さん(30)がトレーナーを務めていることが縁で、昨年9月に志成ジムに移籍。

昨年12月の移籍初戦では篠田将人(山木)に3回TKO勝ちして“初陣”を飾った。「小さい頃、ボクシングを始めた頃からずっと(兄の)背中を追い続ける形でやってきた。選手とトレーナーと、立場は変わったけど、今でも変わらず引っ張ってくれている。心強いし、頼りにしています」と嶋田。達希さんはアマチュアのトレーナーのため、直接の指導は佐々木修平会長が担当している。「僕は一般会員さんをみているんですが、弟にとって僕は精神的な支柱、みたいな感じですかね」と兄は取材には控えめだが「いい意味でも悪い意味でも、自分のスタイルを崩さないで淡々とやる。そこがあいつの生命線。崩しにくいと思う」と話し「ここは勝つのは当たり前。圧倒して勝つところを見てもらいたい。自信があります」と言葉に力を込めた。

 ジムの雰囲気にも慣れ、元世界4階級制覇王者の井岡一翔からも「技術的なことや、どういう意識を持っているからなどのアドバイスをいただいた」という。前回の試合から2か月強しかあいていないが「ダメージもケガもなく終われたので、(試合間隔の短さは)問題ない。

相手が誰でも戦うだけ。試合が決まれば戦うだけです」と嶋田。王座が空位になっていることは知らず、移籍2戦目でタイトル戦が決まったことには「ラッキーだった」と素直に話しながらも「やっと来たという感じ」と大きなチャンス到来に気を引き締める。「自分は強いパンチを持っているとか、スピードが速いとかではない。いかに隙なく戦えるかを意識している。メインだから燃えるというのではなく、今までどおり、必ず勝つという気持ちで臨む」と気を引き締めていた。

 試合はABEMAで独占生中継される。

【その他の主な試合】

 ▽セミファイナル 東洋太平洋スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦10回戦 Xidi Wang(中国)―福家由布季(三迫)

 ▽スーパーライト級(63・5キロ以下)8回戦 由良謙神(志成)―Ayibole Mulatihan(中国)

 ▽スーパーフライ8回戦 重里侃太朗(志成)―ラードチャイ・チャイヤウェード(タイ)

 ▽ウエルター級(契約体重65キロ以下)8回戦 星大翔(DANGAN)―ラッタコン・タッサウォン(タイ)

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