巨人の宮崎春季キャンプは第3クールに突入。阿部慎之助監督が「新しい巨人を作る」と掲げた今キャンプでは、会田有志監督が率いる3軍も改革に乗り出していました。
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どうやって育成選手を1軍のひのき舞台に押し上げるか。3軍の会田監督の狙いは明確だった。宮崎県都城市の高城運動公園野球場にキャンプ地を置く金の卵たち。午前の全体アップが終わると、さっそく個別練習が始まった。長打力を秘めるティマ、フェリス、竹下徠空らはウェート室にこもった。走力・スピードが持ち味の鈴木大和や北村流音らはいろんなアイデアの下、盗塁のスタートダッシュを繰り返す。笹原操希や相沢白虎らは打撃練習に入った。選手の個性を「ロングヒッタータイプ」「スプリントタイプ」「バランスタイプ」に分け、長所を思う存分に伸ばしていこうという考え。会田監督は「普通にやっても普通の結果しか表れない。選手には『尖れ(とがれ)』と言っています。
この日も、徹底した練習が印象的で、スプリントタイプの面々は若林晃弘コーチの下、マットを利用してヘッドスライディングやタッチをかいくぐる体の使い方まで多種多様に技を磨いていた。打撃練習では大振りすることなく、ゴロやライナーを打ち続ける。あくまでスピードを生かすためだ。ロングヒッターは打球の質や角度を付ける作業に取りかかり、特にティマには「バッティングで生きないといけない選手なので、フリー打撃は2回打たせてます」と説明する。タイプによって練習メニューの比重を変えていた。
午前の個別から、午後は全体練習に入る。そこで出た課題をリストアップし、もう一度、部門別の個別に移る。会田監督は「サッカーでは主流になってきている」というIDP(Individual Development Plan)=個人育成計画=を作り、特性や目標に合わせて強みを伸ばし課題を克服する成長プログラムを取り入れているのだ。その上で「全体的な量とか、体力を上げたいというのは全体練習でやっています。ロングティー2箱、全力で振れとか」。
近年、野手の育成出身選手が1軍では活躍できていない。松本哲也や松原聖弥が最後か。体を大きくしたり、全体的なレベルを平均的に上げても、支配下選手も同じようにレベルアップしているから、その差が縮まることはない。しかし、長打力で「尖る」ことができれば、「じゃあ、1軍で使ってみようか」となる。ソフトバンク・周東佑京のように、スピードという大きな武器で支配下契約を勝ち取り、次第に力をつけていったことで打力も備わり、今では侍ジャパンのレギュラー格だ。巨人にも才能あふれる面々がそろっており、やり方次第では「第2の周東」だって夢ではない。
この日の練習を見る限り、選手たちが自分の魅力を伸ばそうと生き生きとしていた。同時に、コーチ陣も成果が見やすくなることでやりがいが出る。阿部監督の「新しい巨人を作る」という方針は3軍改革にもつながり、チーム全体が変わろうとしている。(報知プロ野球チャンネル・水井 基博)










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