若手からベテランまで、続々と宮崎キャンプで開講した「ゴジラ塾」に入塾した。巨人・中山礼都外野手(23)は前日に希望していた通り、10日から臨時コーチを3日間務める松井秀喜氏(51)に左腕攻略へ向けての教えを請うた。

フリー打撃中にはリチャード内野手(26)が今年の門下生1号として指導を受け、全体練習後には丸佳浩外野手(36)や泉口友汰内野手(26)、門脇誠内野手(25)もそれぞれ助言を受けた。

 大先輩の言葉に、中山の胸が熱くなった。午前中のケースノックを終え、右翼から松井臨時コーチが立つ一塁側ベンチ前へ一目散にあいさつ。「去年はいいシーズンだったな!」と声をかけられ、直立不動だった若武者の頬が緩んだ。「すごく大きいですし、オーラもすごい」。宮崎では2年ぶりとなる再会に目を輝かせた。

 最高の教材に、どうしても聞きたいことがあった。午後のフリー打撃の合間を縫って再び、松井氏の下へ。昨季、対左投手では打率1割9分1厘と苦戦しただけに「(対左腕の)球の見方とか待ち方とか。そういう部分をいろいろ聞きました」。左投手の球の軌道を身ぶりで再現して熱弁する松井コーチの言葉を「あまり考えたことがない、やってみたいなと思えることを言っていただけた。次、左ピッチャーと対戦する時がすごく楽しみ」と胸に刻んだ。

 昨季打率2割6分5厘、7本塁打と飛躍した高卒6年目のスター候補に、松井氏の期待も大きい。弾丸ライナーの左翼フェンス直撃打を放つなど長打性の当たりを連発する中山のフリー打撃を見守ったレジェンドは「パワーもあるしね、広角に打ち分けられる。レギュラーになれるというか、ならなくちゃいけない」とうなずいた。

 11日の紅白戦は白組の「5番・右翼」で出場予定。紅組は左腕の森田が先発する見込みで、教えを実践する機会が早くも訪れそうだ。「守備も打撃も積極的に、思い切ってやりたい。肩の強さ、バッティングの捉える確率を実戦で出していきたいです」。松井さんの教えを生かして一歩ずつ、理想へ近づいていく。(内田 拓希)

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