さらなる飛躍への熱い思いが、泉口の足を突き動かした。サンマリンで特打を行っていた午後3時過ぎ。

ヘルメットを脱ぎ、ケージ裏で見守っていた松井臨時コーチの元へ向かった。「自分から行くべきだなと思って、行かせていただきました」。レジェンドの身ぶりを交えた金言に、真剣な表情で耳を傾けた。

 約4分間のゴジラ塾。その詳細は伏せつつ、「僕はちょっとこうなりやすいんですけど…」と、打席での考え方について質問を重ねた。指導後は肩をポンポンとたたかれて激励。かつて長嶋茂雄さんにタッチされた坂本勇人が大ブレイクした逸話を思わせるような“ゴジラタッチ”に「それを信じて今年も頑張ろうと思います」と白い歯を見せた。

 エールもあった。昨季はリーグ2位の打率3割1厘、ベストナインとゴールデン・グラブ賞と大ブレイクし「『素晴らしい成績を残せたね』とおっしゃってくださった。『マークされていくと思うけども、今年もまた頑張って』と。すごくうれしかったです」。巨人を引っ張る存在としての期待の言葉が、新しい活力になる。

 松井氏は12日まで臨時コーチを務める予定で、再び質問するチャンスが残されている。「すごく分かりやすく、質問した内容以外にもアドバイスを言ってくださったからこそ、選手も行きやすいと思います」と泉口。レジェンドの金言と熱いエールを胸に、3年目のシーズンへ向かう。(内田 拓希)

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