巨人の春季キャンプは11日、第3クール2日目を迎えた。野球評論家の清水隆行氏が、午前中にブルペン入りした投手陣をチェック。

新外国人マタとベテラン・田中将大投手の現状を鋭く分析した。

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 新外国人のマタは面白そうだ。初めて見たが、とにかくほぼ全部の速球が微妙に動いていた。いわゆる“きれいな真っすぐ”というのはないと言ってもいいんじゃないかな。しかも高めか低めか、内か外か、コースによって動き方が違う。沈んだり、シュート気味、カット気味だったり軌道は一定ではなかった。しかも打者に近いところで動くんだから、捕っていたキャッチャーも大変だったと思う。「こっちにくるだろうな」という予測が立てづらいからね。

 腕の角度がやや低いが、フォームに特別クセのある感じではない。ゾーン内でどんどん動かして勝負していくタイプだと思うし、打者がどういう反応を見せるか。あとはクイックだったり、フィールディング、けん制という走者を置いた場面での動きは実戦じゃないと見えてこないから、そういう意味でも早く実戦で見てみたいし、期待値は高いね。

 並んで投げていた田中将も、去年の同時期よりもよく見えた。

今年はワインドアップのモーションで練習を続けているようだが、質のいい真っすぐが確率よく投げられていた。見守っていた阿部監督も「このキャンプは状態よく来ているんですよ」と喜んでいた。あれだけの制球力とスプリットがあるけど、それも真っすぐが行ってこそ。もちろんまだ調整段階で、ここから上げていくんだろうけど、順調にステップを踏んでいると言っていいだろう。

 去年は移籍してきて初めての環境というところもあったし、日米通算200勝という節目の数字もあった。そこに行くまで少し重たい感じはあったけど、それをクリアして迎える今年、そのあたりの気分は去年とはまた違ったものがあると思う。環境にも慣れ、心身ともにリラックスした状態で迎えられているんだと感じたね。

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