WBC日本代表の阪神・石井大智投手(28)が11日、沖縄・宜野座キャンプの紅白戦で今季初の実戦マウンドに上がり、左ふくらはぎを痛めて負傷交代した。この日、辞退を発表した西武・平良に続き侍ジャパンの救援陣に暗雲だ。

阪神・藤川監督は「どうなるか分からないけど、もし故障でいけなくなったとしたら神様が『やめとけ』って言ってくれているということでしょう」と苦しい胸中を明かした。

 7日のシート打撃に登板し、順調にステップを踏んでいたなかでの悪夢だった。3点ビハインドの3回に白組の2番手で登板。無死一、二塁から前川に右前打を浴び、バックステップを踏みながらホーム後方へカバーに行くと、苦悶(くもん)の表情を浮かべ座り込んだ。左ふくらはぎを押さえ、立ち上がれず担架でベンチ裏へ。患部を包帯でグルグル巻きにして車いすに乗り、球場を後にした。

 ネット裏の解説席にいた岡田彰布オーナー付顧問は「だいぶやん、これ。運ばれ方を見たらしんどいんじゃないかな」と表情を曇らせた。指揮官はWBC参戦の可否について「石井と阪神のトレーナーの判断を聞いて、WBCの現場と話してからになる。まだ2~3日かかるんじゃないですか」と今後の見通しを説明。また「自分も同じようにあった。2度とも内転筋を痛めた状態でいっていた。

非常に難しい大会」と、06、09年は故障を抱えながら強行で出場した自身を思い返した。

 昨季はNPB新記録の50戦連続無失点に加え、球団新記録の49イニング連続無失点と無双。侍ジャパンでも勝利の方程式の一角として期待されていたが、14日から宮崎市内でスタートする侍ジャパン合宿に万全の状態で臨むことは難しい。また、長期離脱となれば、球団史上初のセ・リーグ連覇を目指す藤川阪神にも大きな痛手。軽症を願うが、厳しい状況だ。(中野 雄太)

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