◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(11日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 【ミラノ(イタリア)11日=富張萌黄】男子1000メートルが行われ、初出場の山田和哉(ウェルネット)が1分09秒38の20位でレースを終え、メダル獲得はならなかった。

 山田は「普段は緊張しないタイプだが、今日は結構緊張してしまって。

フライングになるか、ならないかくらいまで結構動いてしまったりして、結構オリンピックの洗礼を食らったというか、そんな感じでした」と初の五輪を振り返った。初の五輪を「初めてという感覚で、自分の中で気持ちがふわついているのも感じた。すごい難しいレースだった」と語り、プラスになった部分に「最初の200mはすごく失敗したのに、600では思ったよりラップが出ていたので調子自体は悪くないのかなとすごく思いました」。

 残る個人種目の1500mとメダルを狙う男子団体追い抜き(パシュート)に向けて「まずはパシュートをしっかりやりきって、そのあとは個人の1500も残っているので、両方しっかり自分の滑りが出来るように頑張りたい」と意気込みを語った。

 山田は引退した兄・将矢さんの思いを背負って臨んだ初の五輪だった。同種目では98年長野大会の清水宏保以来、28年ぶりの表彰台入りを狙ったが、届かなかった。

 3歳の時、5歳上の兄・将矢さんの影響で競技を始めた。23年ワールドユニバーシティーゲームズでは4種目でメダルを獲得した。23~24年シーズンには1000メートルと1500メートルでW杯3位に入るなど、徐々に世界でも上位に食い込むようになった。

 今季W杯では1500メートルで日本記録を更新。勢いに乗り、昨年末の全日本選手権1000メートルを大会記録で制し、悲願の五輪切符を手にした。将矢さんは代表権を獲得できず、現役引退を表明。

山田は「出られなかった人たちの思いも背負って、全部の種目で全力でメダルを取りにいきたい」と、涙ながらに目標を掲げていた。

 初の五輪を迎え、公式練習では記念撮影を楽しむ姿もあった。開会式では跳びはねながら、充実している様子も見せていた。今大会は個人、団体合計で3種目に出場する予定。「どちらもおろそかにしないように。全力で取り組んでいければ」と意気込んで臨んだ五輪だった。

 ◆山田 和哉(やまだ・かずや)2001年9月27日、北海道帯広市出身。24歳。3歳の時、兄・将矢三の影響で競技を始める。23年1月、ワールドユニバーシティーゲームズ4種目でメダルを獲得。23年W杯1000メートル、1500メートルで3位。趣味はポケモンカード、料理。

181センチ。

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