侍ジャパンのロッキーズ・菅野智之投手(36)が、3月8日の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド(R)第3戦・オーストラリア戦(東京D)で先発することが12日(日本時間13日)、濃厚となった。チーム最年長の右腕は、14日に始まる宮崎強化合宿にもメジャーリーガー一番乗りで参加し、万全の調整で大会へ向かう意向。

この日は新天地のユニホームを身にまとい、米アリゾナ州スコッツデールでキャンプインした。

 久々に背負う日の丸を待ちきれない。菅野は17年以来2大会ぶりに出場するWBCへ向けて、今後の調整プランを自ら説明した。キャンプ2日目となる13日(日本時間14日)にブルペンに入ると明かした上で、早い段階で実戦形式へと移行。「週明けにライブBPをやって、宮崎でもう1回やって、できれば名古屋でも、もう1回できたらいいなと思っている。京セラの1発目に多分投げる」。3月2日の強化試合・オリックス戦(京セラD)での登板までの道のりをすらすら口にした。

 登板間隔を踏まえ、中5日で迎える3月8日の東京D、1次R第3戦となるオーストラリア戦の先発マウンドが濃厚となった。6日の初戦・台湾戦、7日の第2戦・韓国戦は山本(ドジャース)、菊池(エンゼルス)の状態を慎重に見極めながら最終決定するとみられる。

 オーストラリアは23年に韓国を破って8強に進出した不気味なチームだ。メジャーの主力クラスの選手はいないが、村上と同じホワイトソックスの25歳内野手のミード、24年のドラフト全体1位で指名されたガーディアンズ傘下マイナーの23歳内野手・バザナら若手の有望株も多い。全体的にパワーのある打者が顔をそろえる中で、百戦錬磨の経験を生かし、一気に準々決勝進出を決める投球が期待される。

 今回はメジャー組が過去最多9人集結したが、その先陣を切って宮崎合宿にも参加する方向だ。17年大会では準決勝で敗退した悔しさも松井(パドレス)、鈴木(カブス)とともに味わっている。ピッチクロック、ピッチコムなどへの対応も含め、さまざまな経験をチームに還元する役割が期待される。現地時間の17日頃に米国を出発予定。早ければ14~24日までの合宿中盤から参戦する。井端監督もこまめに連絡を取っており、「すごく状態がいいという報告」を受けていることを明らかにした。

 昨季終了後にFAとなり、ロッキーズ入りが発表されたのが10日(日本時間11日)。所属が決まらない時間も長かったが、WBCも見据えて12月中旬から本格的な自主トレを続けてきた。「準備もしっかりしてきた。責任ある場所なのでしっかり結果を残せるように頑張ります」。キャッチボールやランニングからも見えた、順調な調整ぶり。強い覚悟を持って連覇へ挑む。

 〇…雄星も24日まで行われる宮崎合宿に一部参加することが明らかになった。エンゼルス関係者によると現地時間の21日に米国を出発する見込み。前日のキャンプ初日にはいきなり実戦形式のライブBPに登板。ただ肩やひじなどに「張りとかはない」と涼しい顔で、この日は軽いメニューで終えた。初のWBC出場で慣れない調整となっているが「優秀なトレーナーに見てもらっているので全く心配してない。もちろん加齢とともにいろんな変化はあるでしょうけれど、対応していける自信はある」と頼もしかった。

編集部おすすめ