◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート(13日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)13日=富張萌黄】男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)22位から出た三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)は170・11点、合計246・88点だった。

 冒頭の4回転ループを成功させた。

2日前までは思うように決まらなかったが、12日に佐藤駿を教える日下匡力コーチが大きなアシストをしてくれたという。「ブレード(刃)を落としてもらって、それが復調の要因になった。不安はなかった」と自信を持って跳んだ。続く4回転サルコーは転倒したが、4回転―3回転の連続トウループ、単発の4回転トウループを着氷した。「最後まで落ち着いて1点を多くもぎ取ることができた」と演技後は両手でガッツポーズを作った。

 SPはミスが重なり、22位と大きく出遅れた。「4年に1回の舞台を背負っている以上、結果を残さないと」と責任を感じすぎてしまった。さらにミラノ入り後、右のスケート靴が破損。ジャンプの着地時に折れ曲がりやすくなるなど影響が出て、調整に苦しんだ。「とてもできない状態ではなかった。あまり気にしなかった」と話したが、12日の練習では足首の部分がテープで、ぐるぐる巻きになっていた。

 今季序盤はグランプリシリーズフランス杯で10位など、苦戦を強いられた。

当時は「やる前からマイナスな感情や、曲が鳴ったときに憂鬱(ゆううつ)な感情があった」と振り返る。思うような結果が残せず悪循環に陥った。その後は、メンタルトレーニングに取り組み始めた。「失敗を糧にできた。オリンピックにつなげているのも、あの大会が大きかった。今となっては良かった」と感慨深く振り返った。

 初の五輪は求めていた結果ではなかったが、経験したことで収穫は大きい。「いい経験で終われた。4年後にメダルを取れる選手になって帰ることが、自分のやるべきこと」。悔しさを糧に2030年フランス・アルプス地方で開催される五輪でリベンジを果たす。

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