第58回青梅マラソン(報知新聞社ほか主催)は15日、東京・青梅市で30キロの部に1万2500人、10キロの部に4000人が参加して行われる。レース前日の14日、住友金属鉱山アリーナ青梅(青梅市総合体育館)で開会式や「青梅信用金庫スペシャルトークショー」が開催された。

今大会が引退レースとなる口町亮(31)=SUBARU=ら招待選手、第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大の原晋監督(58)らゲストが出席した。

 豪快なラストスパートを得意として「口町ロケット」の愛称を持つ口町は今季限りで引退する。15日の青梅マラソンは、現役ラストレースとなる。「引退レースは市民ランナーの皆さんと一緒に楽しく走りたいと思います」と笑顔で話した。

 口町は埼玉・川口市出身。2013年に市立川口高(現川口市立高)から東洋大に入学。3年時に出雲駅伝4区で学生3大駅伝デビューを果たし、いきなり区間賞を獲得した。3年時の全日本大学駅伝3区では区間賞。東洋大は青学大に競り勝ち、伊勢路を制覇。口町はMVPを獲得した。箱根駅伝は3年時に6区4位。4年時に3区3位と好走した。

 179センチの長身を生かしたダイナミックなフォームと爆発力のある走りが持ち味の口町に対し、青学大の原晋監督は「口町の勢いはすごい。口町ロケットだ」と、人気ドラマにちなんだ愛称をつけた。

 引退レースの青梅マラソンの前日、口町と愛称の名付け親の原監督が、くしくも対面した。「原監督には、とてもいい愛称をつけてもらいました。ありがとうございました」と口町が原監督に感謝すると、原監督は「引退した後、変な発射はしないように!」と、まずは冗談を飛ばした後、一転、真面目な表情になって「東洋大の口町君は本当に怖い選手だった。何をしでかすか、分からないから。口町君のような個性派ランナーはいなくなった。さびしいよ」とねぎらった。

 口町は4月以降、SUBARUで社業に専念する。最初の3か月、今春に入社する新人と同じ業務を行う予定という。「新しい仕事が楽しみです」と口町が話すと、原監督は「その気持ちが大事だよ。地道に泥臭く働くことが一番。

今では、私もきょうのような華々しい舞台に呼んでもらうことも増えたけど、中国電力で陸上競技部を引退した直後、地道に泥臭く働いた。その経験が今、生きている。将来、口町君が陸上界に戻ってくるとしたら、4月からの社会人生活が必ず良い経験になるはず」と親身になって話した。

 「口町君は明るくて、元気なところがいい。東洋大の酒井(俊幸)監督の指導が良いのでしょう」と原監督は称賛した上で「青梅マラソンで最後に華々しい発射をしてほしい」と口町ロケットを激励した。

 ◆口町 亮(くちまち・りょう)1994年7月11日、埼玉・川口市生まれ。31歳。川口西中1年から陸上を始める。市立川口高(現川口市立高)3年時に全国高校総体5000メートル、3000メートル障害に出場(いずれも予選敗退)。2013年に東洋大入学。学生3大駅伝は4回出場。3年時に出雲駅伝4区区間賞、全日本大学駅伝3区区間賞(優勝に貢献し、MVP獲得)、箱根駅伝6区4位。

4年時に箱根駅伝3区3位。17年に卒業し、スバル入社。22年ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)では最終7区3位でチーム史上最高の2位に貢献。自己ベスト記録は5000メートル13分53秒51、1万メートル28分22秒89、ハーフマラソン1時間1分46秒、マラソン2時間12分54秒。179センチ、62キロ。

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