3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を目指す侍ジャパンの強化合宿が14日、宮崎市のサンマリンスタジアムで始まった。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)は激励にとどまらず助言や指導を行い、アドバイザーを務めるパドレスのダルビッシュ有投手(39)は投手陣に金言を授けた。

レジェンド登場で初日から1万6000人のファンも集い、盛況となった宮崎合宿で世界一への礎を築く。

 胸に「JAPAN」、左袖に「MATSUI」と入った特注ジャンパーを着てグラウンドに立ったら、単なる激励では終わらなかった。高校時代に互いの存在を知り、現役時代から交流のある井端監督の要請に応えて侍ジャパン宮崎合宿を訪れた松井氏。ダルビッシュにも会い、指揮官や選手らに励ましの言葉をかけたのはもちろん、時には身ぶり手ぶりを交え指導した。

 フリー打撃では佐藤の打球に目を奪われた。「確実性、球を芯で捉える確率が非常に高くなっているような気がしました」と成長を感じ取り、肩をたたく“ゴジラタッチ”で気合を注入。森下にも「センター中心に力強い打球が飛んでいた」と感心し、牧には足のつき方や打席での考え方などを伝えた。10~12日に古巣・巨人の臨時コーチを務めたばかりだが「日本のトップ中のトップの選手たちが来ているなと。自分の巨人時代のレベルよりもよほど高い」とNPB選手の現状に驚きを隠さなかった。

 森下には、ヤンキース時代に母がもらったサインを自宅に飾っている話、牧には小学低学年の時、松井秀喜ベースボールミュージアムを訪問した話を伝えられ「光栄です」と笑顔で返答するなど終始、気軽に応対したレジェンド。「私自身はWBCに選手で出た経験はない。(高校代表で)ジャパンのユニホームで海外で試合をした時の気持ちがよみがえり、光栄でした。

皆さんの背中を押してあげられたらいいと思っています。マイアミに行き、その後が素晴らしい道のりであることを願い、いち日本国民、いち野球ファンとして応援するだけです」。15日も合宿を訪問し、侍の姿を目に焼き付ける。(阿見 俊輔)

 〇…侍ジャパン・井端監督がダルビッシュと松井氏からの助言を糧にするよう選手に求めた。中村にピッチコムの対策法を伝授するなどバッテリーを中心に情報を共有したダルについて「精力的に動いてくれている。宮崎にいる間にいろんなものを吸収して生かせたら」。一方、助言や指導をした松井氏に対しても「アドバイスを求めている人もいましたので、生かしてほしい」とレジェンド効果を期待していた。

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