ドジャースが13日(日本時間14日)、アリゾナ州グレンデールでバッテリー組のキャンプ初日を迎えた。3月のWBCに出場する大谷翔平投手(31)は、ブルペン入りしたが、同大会では打者に専念することを明言。

大会2連覇への決意を口にした。エース格として期待される山本由伸投手(27)は、ライブBP(実戦形式の練習)で登板し、のべ5人の打者に対して20球で2三振を奪うなど順調な調整ぶりを見せた。

 早くもスイッチが入っているようだった。日米50人以上の報道陣に囲まれた大谷は、WBCへの思いを口にした。

 「前回(優勝した23年)もいい試合が多かったですし、野球界にとって大事な大会だと思うので、全力で楽しみにしています」

 23年は投打でフル回転。胴上げ投手になって大会MVPにも輝いた。だが、今大会の打者専念を初めて自ら口にした。

 「チームの意向もありますし、僕の感覚とそこをすり合わせながら。(23年9月に右肘手術を受け)去年も後半からしか投げていない。やっぱり今の段階だと正直難しいのかなと、納得しています」

 現地では右肘手術を18、23年と2度受けたことで保険の問題が浮上し、投手での登板を断念したとも報じられた。だがきっぱりとこれを否定。自らの意思であることを強調した。

 「保険の兼ね合いのフィジカルはやってもう通っているので、そこは問題ないのかなと思っています」

 2月下旬に日本に帰国。3月に入って大阪からの侍ジャパン合流が濃厚になっている。初対面の選手もいるチームで戦うことに心を躍らせている。

 「勉強中ですね。大会が始まるまでそこまで時間がないと思いますし、グラウンドの中でコミュニケーション取れればいいのかなと思っています」

 大会後のレギュラーシーズンは開幕から二刀流のフル回転が期待される。この日も打撃練習は行わず、ブルペンで変化球を交えて27球を投げ、投手調整に専念した。

 「いい強度で投げられているので順調だと思います。まずは健康に投打で1年間しっかり回ることが重要だと思うので、それがチームにとっても自分にとってもすごく大事なこと」

 WBC2連覇、ドジャースでの3連覇がかかるシーズン。4年連続5度目のMVPへ、まずはWBC2大会連続のMVPを狙う。

 「ワールドシリーズで勝つのも、WBCで勝つのも、そこでMVPになるのも1回やればいいというわけではない。それを継続して初めて一流の選手と周りが評価してくれる。1回より2回、2回より3回の方がいい。

満足したら終わる時だと思う。現時点ではそう思っていない」

 スケールの大きい大谷ならでは野望を胸に抱き、メジャー9年目がスタートした。(安藤 宏太)

 ◆大谷に聞く

 ―手術やリハビリがないオフだった。

 「ようやく通常のオフシーズンを過ごすことができたので、(PSに出場して)短かったのはいいことではあると思うので、短い間の中で十分準備はできたのかなと思います」

 ―サイ・ヤング賞への期待も高まるシーズン。

 「取れればもちろん素晴らしいと思いますし、その付近に行くということはそれだけイニングも投げているということだと思うので健康で1年間(先発ローテを)回れれば、まずはそこが一番やるべきことかなと思っています」

 ―WBCまでにやるべきことは。

 「打席は問題ない。今日も時間が合えばライブBPで打席に立とうと思っていた。そこは問題なくできる。ライブBPを投げることに関しては、こっちでやれることは全部やってから行ければ、シーズンに対して不安なく持って行けるのかなと思います」

 ―同じ敷地内でキャンプをする村上(Wソックス)とは。

 「まだ会ってないですね。何回かテキストでやりとりはしましたけど、実際にはまだ会えていない。WBCも来ますし、またいろいろ話せればうれしいです」

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