広島のドラフト6位・西川篤夢内野手(18)=神村学園高伊賀=が、驚異のマルチ安打デビューだ。練習試合・巨人戦(那覇)に途中出場し、7回1死一、二塁の第1打席は、初球の直球にバットを折られながらも左前打。

9回1死では6球目の変化球を中前へはじき返した。松浦と北浦の両左腕を攻略し、「何で打てたんかなぁ。驚いてます」と、うれしそうな左打者を、新井監督は「元々、いいのは分かっているけど、たいしたもん」と認めた。

 異例の大抜てきに応えた。将来的な正遊撃手候補として期待され、春季キャンプは2軍スタートだったが、8日に1軍合流。体験参加の意味合いが強かったが、1軍選手と遜色のない動きが評価され、沖縄2次キャンプ参加をつかんだ。WBC合宿で小園が不在のなか、対外試合初戦で即、起用され「自信がつくような一日でした」と、笑みを浮かべた。

 高校2年の冬から木製バットで練習し、公式戦でも使用。1月の新人合同自主トレでは、ベテラン・秋山からマシン打撃の重要性を説かれ、連日打ち込んできた成果も発揮した。「まだ体をつくらないといけないけど、今後が楽しみ」と指揮官。明るい未来を期待させるには十分の“デビュー戦”になった。(直川 響)

 ◆西川 篤夢(にしかわ・あつむ)2007年12月28日、三重・伊賀市生まれ。

18歳。同市立上野東小3年から軟式の緑ルーキーズで野球を始める。5年から硬式の愛知・稲沢中央ボーイズでプレー。緑が丘中では大阪箕面ボーイズに所属。神村学園高伊賀では1年夏からレギュラー。2年秋から投手兼任で最速145キロ。甲子園出場はなし。50メートル走は5秒9。184センチ、77キロ。右投左打。年俸450万円。

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