侍の“スーパーアナリスト”がチームを動かした。第2クール初日(17日)のミーティングは、早くもWBC1次ラウンドを想定した作戦会議を兼ねることになった。

きっかけはアドバイザーのダルビッシュの「提案」だといい、井端監督は「韓国、台湾とか予選の相手選手を想定してこれからやる。(データは)一気に言うより、今のうちからなら余裕が出る」と説明。ダルは「準備を早くした方がいい。今から洗い出した上で練習し、コーチも知っている時間が長い方がいい」と真意を明かした。

 侍ジャパンはオーストラリア、韓国、台湾、チェコと同組。前回覇者ながら決勝ラウンドに向け、気が抜けない戦いが続く。今大会はメジャー主流のピッチクロック、ピッチコムが初導入され、日本選手は不慣れな環境下なだけに、メジャー15年目の右腕は「時間がゆっくり使えないから、しっかり情報を整理してる方が効率よく使える」と、早期準備の重要性を説いた。

 “ダル塾”も連日の開講だ。ブルペンでは、宮城や隅田、北山ら若手の投球にフィードバックするように身ぶり手ぶりで指導。最年少23歳の高橋宏も、現役でリハビリ中ながら献身的に動く39歳に「本当にすごすぎる。人としていい人すぎますし、聞いたらいろんなものを教えてくれる。毎日すごいなと思う」と感謝しきりだった。

 今後の帯同について、存在感の大きいアドバイザーは「今のところ20日(まで)か、24日かどっちか」だという。時間に限りがある中、ダルの提案で準備のスピードを加速させた侍。限られた時間を濃密に過ごす。(竹内 夏紀)

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