◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(15日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 女子500メートルが行われ、22年北京五輪銀メダルの高木美帆(TOKIOインカラミ)が37秒27で銅メダルを獲得した。3大会連続メダルの1000メートルを含めて、4種目で2大会連続表彰台に上ったこととなった。

五輪通算メダル数は日本女子史上最多を更新する9個(金2、銀4、銅3)となり、2ケタの大台突破へ前進した。銅メダルが決まると、待機場所でガッツボーズ。日の丸を背負って、笑顔で場内を回ると、スピードスケート大国オランダのファンからも異例の「ミホ」コールが起きた。取材では「前回の北京五輪のときより順位は1つ落ちたが、今回はそんなにうまくいくと思っていなかった中でメダルを取り切れて素直にうれしい」と充実感を漂わせた。

 レース後、13位に終わった吉田雪乃(寿広)を高木が慰めた。吉田はメダルを獲得して支えてくれた人たちへの恩返しを掲げてきた。全く本来の滑りが発揮できずに、号泣した。そんな吉田を見て高木は「お疲れさま」と声をかけ抱擁した。

 このときの出来事を高木は「今シーズン、ハイレベルなところで戦ってきて迎えたオリンピック。すごいプレッシャーがあるんだろうなと感じていた。レース後の表情とか見ても、駆け寄らずにはいられなかった」と説明。今季はともに戦ってきたライバルだが、五輪にともに出場するチームジャパンの仲間でもある。

自身も15歳で初出場した10年バンクーバー五輪では1000メートルで最下位に沈み、世界で戦う難しさをよくわかっている。16年がたち、チーム最年長の31歳で迎えた今大会では、姉御肌な一面が垣間見えた。

 吉田は号泣しながら取材に応じ、「メダルを取って(競技を)辞めるのが一番だった」と話した。だが高木は日本短距離を引っ張ってきた今季を近くで見ているからこそ、「今後にすごく期待しているので、また頑張ってほしい」とエールを送った。

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