巨人からポスティング制度を利用してブルージェイズに移籍した岡本和真内野手(29)が15日(日本時間16日)、米フロリダ州ダンイーデンのキャンプ地で初のフリー打撃を行い、34スイング中、推定130メートル弾を含む6本のサク越えを放った。守備練習では深い位置でノックを受け、軽快な動きを見せるなど16日(同17日)のキャンプインに備えた。

 1巡目はやや軽めのスイングで感覚をつかむと、2巡目の10スイング目に右翼への一発が飛び出した。名刺代わりの“今季1号”を口火に、右翼、右中間のフェンスを揺らした岡本。長袖のシャツを脱ぎ、半袖で向かった6巡目にギアを上げた。最後のスイングで右中間に運ぶと、1スイング限定の7巡目は豪快に引っ張った当たりが左中間へ伸びた。ポプキンズ打撃コーチが「ワオ!」と叫び、見守っていた選手、スタッフもざわついた一発だった。

 計6本のサク越えのうち、最初の4発は逆方向からセンターに運び、最後の2発は連続で左中間、右中間に、それぞれ推定130メートル弾で締めた。キャンプ地での自主トレ2日目に迎えた初のフリー打撃は計34スイング。打球速度、飛距離とも見応えのあるパフォーマンスとなった。

 見守ったシュナイダー監督は「これまでビデオやハイライト動画を見ていたが、(実際に)とてもクリーンでシンプルなスイングだ。打球は強く、速度が出ていたし、バットからうまくはじき返されていたし、振りが安定しており、適応力が見て取れた。ここから試合まで徐々に強度を上げていくのを楽しみにしている」と満足げだ。

 メジャーへの適応は着々と進んでいる。

この日の打撃練習では、巨人時代に比べて踏み出す足を上げず、ステップがコンパクトになった印象があった。95マイル(約152・9キロ)を超えるメジャーの剛速球や、カットボール、シンカーなど小さく鋭い変化に対応する意識だろうか。

 この日使ったのは、ドジャース大谷翔平投手(31)が2023年から使用し、本塁打量産の原動力となったチャンドラー社製のバット。硬度が強く、反発力に富み、ヤンキースのジャッジ、フィリーズのハーパーら長距離砲が使うことでも知られるバットで、岡本もメジャーを視野に入れて使い始めていた。

 練習の合間に岡本のバットを手にとっていたシュナイダー監督は「新しい選手が来ると、どんなバットを使っているのか、常に気になるんだ。34―31。思った通りだった」と語った。34インチ(約86・4センチ)、31オンス(約879グラム)と長さ、重さは巨人時代とほぼ同じモデル。16日(同17日)は野手組もそろって待望のキャンプインを迎える。ブ軍のユニホームに袖を通し、いよいよ岡本が本格始動する。

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