TBSラジオの人気番組「東京ポッド許可局」のイベント「東京ポッド許可局2026 プレミア許可局」が15日、東京・有楽町のよみうりホールで行われ、マキタスポーツプチ鹿島、サンキュータツオが出演。ゲストに博多大吉を迎え、笑いの絶えないムードの中、集結した「許可局員」はひと足早い春の訪れを楽しんだ。

 チケットはソールドアウト。イベントは恒例のラヴェル「ボレロ」とともに幕を開けた。客席には、遠く大分からわざわざ足を運んだ猛者もいたほど。文字通りの「いい天気」にご機嫌な鹿島だが、この日は都内の自宅からタクシーで会場入り。到着し、支払いを済ませると運転手から「実はさっきまで、『東京ポッド許可局』を聴いていたんです…」と告白される衝撃の“スピ事例”を披露。スピ認定者の身に訪れた驚愕の事実で、場内のムードは一気に暖まった。

 最初のコーナーは3人が“思い出の引退”について語る「負けたら即引退スペシャル」。二階俊博、千代の富士、マイケル・ジョーダン、清原和博とジャンルを超えた4人を巡る引退ドラマのエピソードとその機微について、議論は白熱した。

 タツオは「みんなが同じものを見ている時代が終わってしまったので、みんなが見ていた時に印象に残っているものというのは、今あらためて語る意味があると思うんですよね」と語り、マキタも「長く生きていると、いろんな引退を見てきちゃっている。自分も人生がだんだんピークというか、終わりの方に近づいている感覚もあるので、だいぶ思うところがありました」と振り返った。

 今回のイベントでレンゲとアクリルスタンドのセットがグッズ化されるなど、好事家の間で人気の鹿島扮するYouTuber「鹿島マーボードーフ」による永田町の中華料理店の食レポ動画をはさみ、いよいよ真打ち登場。「ナイスコーヒー」パーカーに身を包んだ大吉先生が、「許可局」のリングへと足を踏み入れた。

 マキタやPKとは同世代。NHK総合「あさイチ」のMCを務める「ニッポンの朝の顔」だ。大物ゲストに対して、マキタは「今いちばん好きな酒のつまみは?」と初球からチェンジアップで幻惑。起床時間や、朝の番組を務める上での飲酒事情、さらにはM-1審査員であることの恍惚と不安など、ここでしか聞けないトークの数々に、許可局員も自然と引き込まれていった。

 結びの「論」は、「こんなものいらない論2026年ライブバージョン」。ラジオのオンエアよりも踏み込んだ内容で展開され、カーテンコールでは大吉先生が再び登場するサプライズも。途中休憩なしの2時間25分。許可局員に終始笑顔をもたらす、妙なる時となった。

 終演後の3人は、今回のイベントを総括した。

-ゲストに大吉さん、盛り上がりました。

鹿島)1対3のね、猪木対国際軍団みたいな。猪木と相まみえた感じですよ。

大吉先生、日本人で知らない人いないでしょ。そんなスーパースターが来てくれるっていうね。

タツオ)俺、国際軍団だと誰ですか?

鹿島)みんなそれぞれ。3人分やろうよって。木村でもあり、浜口でもあり。

マキタ)寺西でもある。

-大吉さん、許可局の空気にフィットしていました。

鹿島)僕とマキタさんは同年代ということで、多分話は合うだろうなと。酒のつまみとかも気になってたんですよ。大吉先生の無駄遣いですよね(笑)。

マキタ)我々は増員するつもりでいたので。4人目のメンバーとして。

タツオ)そうなんですか?初めて聞きましたけど。

-3人のおしゃべりは2008年にポッドキャストからスタートし、今年で18年目です。TBSラジオとしても13年目になります。

タツオ)TBSラジオは番組を大事にしてくださる局だと思います。いわゆる「三大コンテスト」(M-1、R-1、キングオブコント)を経験してない我々のような芸人でも、これだけ長く続けてやらせてもらってることは、うれしいですよね。

鹿島)今日、TBSラジオの社長さんがナイスコーヒーパーカーを着てロビーにいらっしゃって、お客さんから売り子さんと間違えられた(笑)。社長さんが自ら来てくださるイベントになった。ありがたい話です。

-2026年度の継続も発表されました。抱負をお願いします。

タツオ)我々もね、ただ許可局を漫然と続けているわけじゃないんで、それぞれの活動をより先鋭化してね。

-先鋭化!

タツオ)またリスナーを新規獲得できるような、そういう活動もしていくことになると思います。

注目していただきたいですよね。

マキタ)我々はね、本物のゆるさなんですよ。考えて考えて、ストイックにストイックに追い詰めて追い詰めて、ゆるさをやる。本物のゆるさはこういうものだっていうものを、2026年はさらに強化していきたいと思っております。

タツオ)打ち合わせとかは絶対しちゃいけない。

マキタ)絶対にしません。あと、すぐに言ったそばから物事を忘れます。

タツオ)放送された直後から、もう覚えていないですもん。

マキタ)本気で忘れますから。本気でリセットして次回、フレッシュな気持ちでまたもう一回喋りますから。それが本当のゆるさですからってことだけ、皆さん言っておきたいですね。

タツオ)なかなか若手は、怖くてゆるくなれない。

タツオ)なれないんだよ。あいつら面白くしちゃうんだよ。俺たちは平成に面白さを置いてきたんだから。

鹿島)三者三様、自分の専門の仕事もありつつ。だからやっぱり3人揃うこの場っていうのはホッとするし、もしかしたらお客さんもそうかもしれない。世の中、何があっても、ここに来ればちょっとホッとする。どうでもよさを確認する。本当に安心する場です。

 * * *

 マキタは俳優にオトネタ、鹿島は時事芸人に映画監督、タツオは東北芸術工科大芸術学部文芸学科准教授と、3人は開局当時に想像もつかなかっためまぐるしい日々を過ごす。しかし週に1度、深夜の「暗い森」で展開されるおしゃべりは、止まることがない。批評がややもすると軽んじられてしまう令和の時代。「許可局」には確かな“へりくつ”がある。

3人と一緒に、年を重ねていこう。「許可局」とともに人生を送ることは、喜びである。(加藤 弘士)

■配信チケットで2・22まで視聴可能

 公演のアーカイブ視聴は2月22日の23時59分まで可能だ。配信チケットは同日の21時まで販売されているので、ここでしか聞けない4人のおしゃべりを堪能したい。詳細はTBSラジオの公式ホームページまで。

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