俳優で歌手の里見浩太朗(89)が16日、東京・渋谷のNHKで「第77回日本放送協会放送文化賞」の受賞者を代表して取材会を行った。

 大河ドラマには過去5作品に出演。

昨年放送の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」でも書物問屋の店主・須原屋市兵衛役を演じて存在感を示した。

 江戸の出版界をリードしたとされる自身の役について「どういう読者を選んでいいのか分からない時代に問屋をやった。演じる方も見ている方も難しい。それが『べらぼう』というドラマの良さだったのかなと思う」と振り返った。

 文化面にスポットを当てた「べらぼう」について、「視聴者はきっと悩んだと思う」と想像。自身が長く出演した時代劇ドラマ「水戸黄門」を例に挙げ、「すごく悪いやつがいて、いじめられる人やそれを助ける人がいるような単純な時代劇ではなかった。演出する方も、演じる方も、いろいろなことを悩んで考えながら作品ができあがっていった」とした。

 里見自身も模索続きだったといい「この芝居でいいのかな、この言い方でいいのかな…といつも悩んだ。そこでまた(前に)進もう、という思いでやらせていただいた」と心境を語った。

 同局は10日にに里見をはじめ、落語家の桂文珍声優野沢雅子、シンガー・ソングライターの松任谷由実ら6組が選出されたことを発表していた。

 放送文化賞は1949年度に創設され、放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった人物に贈られる賞。今回の6組を合わせて506組がこれまで受賞している。

贈呈式は3月13日に同局で行われる放送記念日記念式典で開催される。

 受賞者は次の通り。(50音順)

相澤清晴(東京大学名誉教授)

桂文珍(落語家)

里見浩太朗(俳優、歌手)

玉木幸則(兵庫県相談支援ネットワーク代表理事ほか)

野沢雅子(声優)

松任谷由実(シンガー・ソングライター)

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