巨人・坂本勇人内野手(37)と田中将大投手(37)が16日、那覇キャンプのライブBP(実戦形式の打撃練習)で対戦した。昨年2月17日以来、約1年ぶりの夢対決は、初球を打っての中飛。

坂本は則本から左中間への二塁打で“今季初安打”をマークし、阿部監督から状態の良さを絶賛された。田中将は最速147キロを計測するなど打者8人に対して安打性0と快投。チーム最年長となった両雄が順調な調整ぶりを示す結果となった。

 パワーアップした盟友の直球に、坂本は進化したフルスイングで応えた。快音を残した左中間へのライナーが中堅手のグラブに収まると、バットを持って走り出した一塁線から表情を緩めずにネット裏へ戻った。約1年ぶりに実現した夢対決。中飛に終わったが、スタンドからの大きな拍手が両雄の充実ぶりを物語っていた。

 二振りで2度の“インパクト”を与えた。2打席目は通算120勝右腕の則本と対戦。2球目の外角直球をバットに乗せて左中間を破り、悠々と二塁に到達した。今キャンプ2度目のライブBP、計4打席で初安打をマークし「結果も出たし、順調に来ています」。いずれも最初のスイングで捉えた当たりだった。

降板後に田中将と言葉を交わした則本は「『坂本さんが本当に状態いいなぁ』って話をしていました」。百戦錬磨の2人が目を見張る打席内容だった。

 石塚、ダルベック、荒巻らと三塁を守る今キャンプ。24年にゴールデン・グラブ賞を獲得したグラブさばきは健在なだけに、定位置奪回には打棒復活がテーマになる。調整一任のS班を設けず、若手と競争させている阿部監督は「タイミングも柔らかくとって、状態は良さそうだなと。走っている姿が昨年と全然違う。走る出力も上げられているので、状態がいいのかなと思います」とうなった。

 早ければ21日・オープン戦のヤクルト戦(那覇)で今季初実戦に臨む見通し。昨年の“初陣”は3月1日のオープン戦(対ヤクルト・東京D)だった。実戦出場が昨年より8日も早まりそうなことも、調整が万全な証左だ。ライブBP後はトレーニングルームへ直行し1時間以上、体をいじめ抜いた。18度目の開幕スタメンを狙う「3・27」に向け、着実に階段を上がっている。

(内田 拓希)

 ◆坂本VS田中将 25年2月17日、那覇キャンプでのライブBPで対戦して遊ゴロ、四球。対外試合での直接対決は23年3月24日の東京Dでのオープン(OP)戦が最後。その時は1打席の対戦で中飛だった。坂本から見た対戦成績は

大 会 打―安 率 振

公式戦 18―5.278 4

日本S 9―3.333 3

球 宴 2―1.500 0

OP戦 4―0.000 1

 合計では33打数9安打で打率は.273だ。

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