◆第43回フェブラリーS・G1(2月22日、東京競馬場・ダート1600メートル)栗東トレセン=2月17日

 歴史に名を刻んだばかりの騎手を背に、偉業へ挑む。牝馬として10年ぶりにチャンピオンズCを勝利したダブルハートボンド(牝5歳、栗東・大久保龍志厩舎、父キズナ)は、14日のサウジCをフォーエバーヤングとともに連覇を達成した坂井瑠星騎手の手綱で、当レース牝馬初Vに挑む。

 

 新馬からコンビを組み8戦7勝、2着1回で連対率は100%。大久保厩舎の昨年38勝のうち、トップの12勝を占めている鞍上に、大久保調教師は「デビューからずっと手綱を執っているジョッキーで、癖も知っているからね」と改めて期待した。

 大久保師が「最初からいいものを持っていた」と素質が光る一頭だったが、脚元の不安と常に隣り合わせだった。「キャンターでさえ怖さはあるが、馬も走り方もしっかりしてきた」。厩舎一丸で大事に磨き上げた結果が、G1初挑戦となった前走でのタイトル獲得につながった。

 そのチャンピオンズCは、道中は逃げ馬2頭を見る形でじっくり進み、最後はウィルソンテソーロとの一騎打ちをわずか9センチ差で制した。初の大舞台にもまったく臆さない勝ち方を見せた愛馬に、大久保師も「弱いところを上回る力を持っている」とうなずく。

 全休日明け17日は、栗東・CWコースをキャンターで駆け抜け調整。坂井騎手が騎乗予定の最終追い切りに備えた。「状態はいつもと変わらない。いいところは伸ばそうとやっている」とトレーナー。牝馬では史上初となる秋春ダートG1制覇へ、もうひと工夫施す。

(松ケ下 純平)

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