巨人に新加入した則本昂大投手(35)=楽天=が18日、スポーツ報知の単独インタビューに応じ、自身の先発論を明かした。3年総額13億円の大型契約で加わったベテランは、新天地で3年ぶりとなる先発に挑戦。
温暖な那覇で則本は連日充実の汗を流している。メジャー挑戦も視野に約2か月半熟考を重ねて選んだ巨人への加入。熱烈ラブコールに心動かされ、期待と責任を一身に感じながら先発として調整を進めている。
「1月中は『どうしようかな』とずっと悩んでいた。その中でジャイアンツに来てほしいと熱意を伝えていただいた。このチームでやりたい、と思えるところでプレーしたかったので複数年(契約)をいただいた時はうれしかった。期待に自分も応えないといけない。この3年間、ジャイアンツのために最大限戦う。その気持ちでいます」
昨季先発不足に苦しんだチームを救うべくやってきたFA戦士。メジャー移籍した松井に代わり24年から抑えに転向したが、ルーキーイヤーから計8度の2ケタ勝利など元来は先発型。15勝した17年はキャリアハイの8完投。
「裏に行く時に星野さんとすれ違って。『(終盤)あそこの2個のフォアボールが余計なんだ。だから完投できねえんだ!』って。(勝っても)褒められたことはない。ただ、星野さんがいなければ、今の自分は絶対ない。救援陣が(日頃)どれだけ先発のカバーをしてくれているのかは、中(継ぎ)に入らないと分からなかった。2年間リリーフをやって、強いチームにはローテーションを守っていく中で3人ぐらい一人で試合を締める選手がいるなと。
ブルペンを主戦場とした昨年、40歳9か月で完投したのが岸だった。完投数は涌井(中日)、田中将(巨人)に次いで現役3位。その姿が自身の本能に火をつけてくれた。
「去年、一昨年は若手より岸さんの方が完投していた。『あぁ、やっぱ岸さんはカッコいいな』と。その当時はもう、野球人生をリリーフで終えると思っていた。だけど岸さんを見ていて先発の血が騒いだ。やっぱ先発ってカッコいいなと思わされましたね」
まずは22日のオープン戦・中日戦(北谷)で移籍後初先発を予定。し烈な開幕ローテ争いが幕を開ける。
「先発で年間投げられたら25登板あるので自分が投げた試合は極力勝つ。貯金を作るのは最低限。先発、リリーフ両方経験したからこそ分かることもあるので、若い投手が何か聞いてきてくれれば全力で答えてあげたい。
25年の巨人投手陣はリーグ5位の2完投(赤星の完封と山崎の完投負け)。全身全霊、覇権奪回に貢献する心意気だ。
◆則本 昂大(のりもと・たかひろ)1990年12月17日、滋賀県生まれ。35歳。八幡商で3年夏に県4強も甲子園出場なし。三重中京大を経て2012年ドラフト2位で楽天入団。
【取材後記】
則本は心の底から燃えていた。キャンプインから1週間後。サンマリン宮崎で山口オーナーから直接激励された日だ。「『ジャイアンツに来てくれてありがとう。頑張ってください』とお言葉をいただいて。
海外FA権を行使した今オフはメジャー行きを最優先に練習を続けてきた。米メディアによると、現地ではリリーフとしての過去2年の実績にスポットが当てられ、メジャー契約も中継ぎとしての評価だったという。人生をかけて飛び込むには容易に判断できない、難しい条件だったとも想像ができる。心が大きく揺れ動く中、先発として最も高く評価してくれたのが巨人だった。
23年までの11年間、NPBの第一線でスターターとして腕を振ってきた右腕。夢はあったが、選手として最も必要としてくれたチームでプレーすることを決断したようだ。インタビューを通して、先発への並々ならぬ思いが伝わってきた。










![Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/41Bs8QS7x7L._SL500_.jpg)
![熱闘甲子園2024 ~第106回大会 48試合完全収録~ [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/31qkTQrSuML._SL500_.jpg)