◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード(18日・リビーニョ・スノーパーク)

 3大会連続で出場し、ビッグエア11位、スロープスタイルで8位だった岩渕麗楽(れいら、バートン)が日本時間19日に自身のインスタグラムを更新し、昨年10月に前十字じん帯断裂の診断を受けていたと明かした。「正直オリンピックには出られないと思いました」と当時の心境を明かし、テーピングとサポーターの処置で手術せずに出場することを決断したという。

今後は帰国して手術を受け、しばらく療養する予定だと伝えた。

 岩渕は予選4位でスロープスタイル決勝に進出。攻め続けたが、表彰台には届かなかった。16歳で初出場した2018年平昌大会14位、22年北京大会5位に続き、3度目の五輪が終わった。

 試合後に自身のインスタグラムを更新。「10月に前十字靭帯(じんたい)断裂と診断されてから約4ヶ月、やっとこの日を迎えることができました」と前十字じん帯断裂を公表。「診断を受けたとき、正直オリンピックには出られないと思いました。靭帯が切れたまま競技をしている人を見たことがなかったし、手術が必要な怪我(けが)で滑り続ける自分の姿はまったく想像できませんでした。それでも、どうしても諦めたくないという気持ちが勝ち、手術はせず、テーピングとサポーターで雪上に戻ることを選びました」と出場決断を下した理由を説明した。

 この4か月を回顧。「怪我をしてからは、痛みで思うように練習ができない日々が続き、歩くことすらままならなかった時期には、本当に戻れるのかと何度も考えました。オリンピックを目前にした怪我だったこともあって、このまま出場できなくなるのではないかという不安が頭から離れない日々で、前向きでいようとしても気持ちが追いつかない瞬間が何度もありました。

うまく力を入れることもできず、当たり前にできていたことが当たり前ではなくなった現実が怖かったです」と振り返った。

 「それでも諦めずにサポートし続けてくれたやっさん、そしてまつだ整形外科のまつだ先生のおかげで、この舞台を滑り切ることができました。何ひとつ自分の力だけで成し遂げられたことではないからこそ、感謝の気持ちは言葉では足りません。本当にありがとうございました」とスタッフに感謝。帰国後に手術を受けて「しばらく療養する予定です」と明かし、「またいつか、皆さんの前で最高の滑りをお見せできる日が来るように、しっかり治していこうと思います。今回もたくさんの方々から温かい声援をいただき、本当に幸せでした。本当にありがとうございました」と締めくくった。

 ◆岩渕 麗楽(いわぶち・れいら)2001年12月14日、岩手・一関市生まれ。24歳。4歳からスノーボードを始め、13歳でプロ転向。岩手・一関学院高を卒業後、現在、法大に在学中。18年の平昌五輪に16歳で初出場し、BA4位、SS14位。

22年の北京五輪ではBA4位、SS5位。23年のXゲームのBA初制覇。25年3月の世界選手権でBA銀、SS銅メダル。W杯通算9勝(BA7勝)。家族は両親と妹。趣味は写真、パズル。身長149センチ、44キロ。

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