巨人は19日、那覇キャンプの第5クール初日を迎えた。スポーツ報知評論家の高木豊氏は、細かなチームプレーに時間を割く3年目の阿部慎之助監督(46)の“キャンプの流儀”にうなった。

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 ここまでいくつか球団を回ってきたが、巨人ほどチームプレーをやる姿勢というのは見られなかった。

 阿部監督は午前中に、走者一、三塁を想定した守備走塁練習にみっちり時間を取った。わざとエラーしてバックアップの動きもさせてみたり、実戦を見据えた連係を確認。スキのないキャンプを作り上げていた。選手同士の意思疎通がなくては、いいプレーはできない。一見、地道な練習だけど、楽しく見られた。

 その後には、走塁に関するミーティングも行ったという。これは私の考えだが、野球の走塁においてはスピードだけではなく、いい意味でのずる賢さも求められる。若い選手が数多くいる中で、細かい点にまで意識付けをするという作業はすごく大切なことだ。

 一方、阿部監督は、育成の宇都宮がティー打撃をしているのを見て、自分なりに練習法をアレンジしていく必要性も説いていた。打撃にしても走塁にしても、何でもいいから基本を発展させて自分の特徴を磨き上げてほしいという思いを、隅々に浸透させていっている。

 こういうのがキャンプらしいキャンプ。

すごく考え抜かれて、浮ついたところがない、落ち着いたキャンプが展開されていたね。(高木 豊)

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