スピードスケート女子の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が20日(日本時間21日)、本命の1500メートルに挑む。2大会連続銀メダルで、金メダルだけを目指す戦い。

今大会は500メートル、1000メートル、団体追い抜きで3つの銅メダルを獲得するなど好調を維持している。今大会ラストレースを前に、元スケート選手で2018年平昌五輪2冠の姉・菜那さん(33)がエールを送った。(取材・構成=富張萌黄)

 妹の本命レースを前に、菜那さんは感じていた。

 「風が吹いている。美帆が(風に)乗れるかどうか」

 2022年北京五輪で2大会連続の銀メダルに終わった1500メートル。その後、金メダルだけを目指して、最も力を注いできた種目だ。解説者の目から見ても、チャンスだと力強く話した。

 1つ目は日程だ。直近2大会は、初戦で3000メートルを滑った2日後、2種目目として1500メートルを滑った。今大会は1500メートルが4レース目になる。「あの子が一番思いが乗っている1500メートルが、五輪の最後に来る。今までなかったことなのに、このオリンピックでそれが起こる」。

4年前は、ラストレースの1000メートルで金メダル。本数を重ねて状態を上げる特徴を知っているからこそ、この日程はプラスに働く算段だ。

 もう一つは最大のライバルが不在の追い風。今季W杯同種目4戦4勝のヨイ・ベーネ(オランダ)が代表落ち。「ジョイちゃん(ベーネ)が悪いわけでもないし、美帆がそれに対してラッキーだと思っているわけじゃないけど、風は吹いているなって思う」。高木はベーネ不在のW杯第4戦(昨年12月)で優勝するなど、ここぞというタイミングは逃さない。

 ミラノ五輪で1500メートル金を取るために、現役続行を決めた妹へ。「風、吹いてたね、女神さまがほほ笑んでくれたね、と思えるもの(結果)を引き寄せてほしい。あとは美帆次第」。最後は姉としての感情が、あふれ出た。

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