◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子フリー(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 ショートプログラム(SP)4位から出た千葉百音(木下グループ)はフリー143・88点、合計で自己ベストの217・88点で初の五輪を終えた。すべてのジャンプを着氷した。

演技を終えると笑顔で何度もうなずき「五輪で演技できることに感謝して、自分らしい滑りができた。すごくうれしかった」とかみしめるように話した。

 昨季はGPファイナルで2位、そして世界選手権で3位と躍進。今季もGPシリーズで2連勝し、GPファイナルこそ5位つまずいたが、全日本で3位に食い込み初五輪切符をつかんでいた。3月には世界選手権(チェコ・プラハ)を控える。

 ◆現地で語った一問一答は以下の通り。

 ―心境は?

 「このオリンピックの舞台でこんなに幸せというか、感謝しながら、自分らしく落ち着いて演技できたっていうのは、本当にこの先にすごく生きてくる素晴らしい経験だったと思います」

 ―坂本選手と抱擁している時は号泣されていました。

 「もう、いろんな感情がごちゃ混ぜになって。言葉よりも先に涙が出たって感じでした」

 ―4位が決まった瞬間。

 「シンプルに自分が4位だったことは悔しいんですけど。でもやっぱり表彰台に乗った3人の演技は本当に素晴らしいものでしたし、心から、本当に讃えています。なので、言葉にしがたい感じですけど。

悔しさというか、良かったところ、悪かったところあったので、もうこれは世界選手権で出し切るしかないと思います」

 ―自身の演技が終わった瞬間の思いは?

 「オリンピックの地で『ロミオとジュリエット』を演じきれたことが、すごくうれしかったです。力を出し切れたっていうよりは、いつものこれまで通りくらいで、もう一つ爆発できなかったというか」。

 ―殻を破れなかった?

 「殻を破れたところもあり、3連続のジャンプとかちょっと詰まっちゃったところが減点対象になってしまったので、そこかなとは思うんですけど。演技全体を通しての集中力だとか、ちゃんと自分の滑りができてる感じとかは、すごくいい感覚だった。世界選手権以降の試合にしっかり生かしていきたいと思います」。

 ―今日の試合を終えて、大技を入れたいなどの思いは出てきた?

 「自分の中ではそれも一つ強くなるための切符としてもあると思います。でも、それ以外にも強くなっていけるところがあると思うので、全エレメンツにおいて、もっと最強になっていきたいです」。

 ―坂本選手の演技はどんな気持ちで見届けていましたか?

 「ずっと感動しながら見てたというか、目に焼き付けておこうって思ってたんですけど。こういう忘れられないスケーターになりたいなって思いました」

 ◆千葉 百音(ちば・もね)2005年5月1日、仙台市出身、20歳。宮城・東北高卒、早大2年。4歳からフィギュアスケートを始める。23~24年シーズンにシニア転向し、木下アカデミーに移籍して浜田美栄コーチに師事。

全日本選手権は22年5位、23年2位、25年3位。24年は四大陸選手権優勝、GPファイナル2位。25年世界選手権で3位。五輪2連覇の羽生結弦さんは、アイスリンク仙台の先輩。当時は「結弦兄ちゃん」と慕う。155センチ。

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