◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子フリー(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 3大会連続出場でショートプログラム(SP)2位から出た坂本花織(シスメックス)が、147・67点、合計224・90点で銀メダルを獲得した。2022年北京五輪の銅メダルに続く2大会連続、そして団体との連続複数メダルは、日本女子初の快挙。

現役引退を表明し臨んだ最後の五輪で、女子のエースが日本フィギュア界に歴史を刻んだ。SP首位の中井亜美(TOKIOインカラミ)が140・45点、合計219・16点で銅メダルを獲得、日本女子はフィギュアスケートで初のダブル表彰台となった。

 フィギュア女子としては初めて3大会連続で五輪を経験した坂本。わずか2枠しかない出場権を17歳ながらにつかみ取った。当時を「自分が出るから選ばれなかった選手に『なんで坂本が出るんだ』といわれたくなかったから、すごく頑張った。その気持ちだけで乗り切った」と振り返った。努力のかいあって6位入賞を果たした。

 その後の4年間では世界選手権など、大舞台を数々こなしてきた。2度目となった北京五輪は「団体と個人で両方メダルを取れたのは、すごく大きなターニングポイントだった。自分も頑張ればオリンピックメダリストになれるんだっていう気づきを与えてもらった」。個人で銅メダル。団体でも2位に入り、日本初のメダル獲得に貢献した。

 さらにその後の4年間は世界チャンピオン、全日本選手権5連覇(21年から)など「素晴らしすぎるくらいの経験ができた」と感慨深く振り返った。今大会も個人、団体ともに銀メダルとさらにレベルアップした姿を見せた。「3回目という重みは、今までの2回と全く違う感じがした」。最後のシーズンと決めて臨んだ今大会。日本女子のエースとして大きなプレッシャーを抱えながら、掲げてきた「個人でも団体でも銀以上」という目標をクリア。悔し涙は見せたが、五輪ラストダンスは多くの人の心に刻まれた。

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