ドジャース大谷翔平投手(31)が、自ら愛犬のデコピンの奮闘を描いた絵本「デコピンのとくべつないちにち」が20日、ポプラ社から発売された。自身初めて手がけた絵本で、愛してやまないデコピンが主人公。

絵を担当したファニー・リム氏がスポーツ報知の取材に応じ、制作に込めた思いや大谷からのうれしい反応などを語った。(取材・構成=竹内 夏紀)

 世界的な人気を誇る大谷が初めて手がける絵本。だが、絵の依頼が舞い込んだリム氏は当時、大谷の名前は初耳だったという。

 「私はインドネシアに住んでますが、実は野球はあまり人気がないんです。だから最初は大谷翔平さんのことをあまり知らなかった。でも野球界でとても象徴的なアスリートだと知り、大きな名誉に感じ、信じられないほどワクワクして正直、緊張しました(笑)」

 制作期間には約6か月を費やしたという。すべてデザインソフト「フォトショップ」で描き、リム氏は大谷の表情や、デコピンの動きにも注目した。

 「特に表情、中でも目と笑顔に重点を置いた。読者が彼を単なるアスリートとしてではなく、1人の人間としてつながりを感じられるように温かく、親しみやすく優しい印象にしたかった。(デコピンは)特に遊び心のある動きや性格を大切にし、彼のエネルギーを表現したかったんです」

 物語は、開幕戦で始球式をするデコピンが、お気に入りの「ラッキーボール」を家に忘れてきてしまったドタバタな1日を描いたもの。お気に入りは、大谷とデコピンを描いた1枚だ。

 「デコイが始球式で翔平のもとに走っていくページが大好き。

2人の信頼と絆を示すとても愛らしい瞬間で、この本の中で特にお気に入りの場面の1つです」

 完成品を手に取った際は感無量で、大谷からの感想に喜びも倍増した。

 「最初は現実とは思えないような感覚だった。直接ではないけど、アートディレクターから『翔平がとても気に入ったよと言ってくれた』と聞きました。本当にホッとし、私にとっても大きな意味がありました」

 昨季ドジャースは球団初のWS連覇を達成。大谷は今季は3月にはWBC、シーズンでは投手に本格復帰する。リム氏も今季の大活躍を期待している。

 「私にとって彼は、フィールド内外を問わず、インスピレーションと寛大さを象徴する存在。今年も素晴らしいシーズンを送り、その実績と人柄で世界中の人々を励まし続けてくれることを願っています」

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