第14回大阪マラソン(報知新聞社など後援)は22日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42・195キロで開催される。今年元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)で、念願の初優勝を飾ったGMOインターネットグループ(GMO)の今江勇人(28)と吉田圭太(27)はレース前日の21日、大阪市内の競技場で最終調整を行った。

 今江は昨年7月、オーストラリア・ゴールドコーストマラソンに初挑戦し、2時間10分51秒で走破。2度目のマラソンに向けて「MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権獲得が目標です」と明かした。

 2時間9分以内で日本人6位以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内をクリアすれば、MGCの出場権を獲得できる。今江は「まずはタイムでクリアを狙い、その上で日本人6番手という位置を頭に入れてレースを進めていきたい」と落ち着いた様子で話した。

 今江は、GMOの中で異色の経歴を持つ。創部10年目で念願のニューイヤー駅伝初優勝を飾ったVメンバー7人のうち、1区の吉田祐也(28)、3区の鈴木塁人(28)、5区の太田蒼生(23)、7区の鶴川正也(23)の4人が青学大出身。箱根駅伝で直近11年で優勝9回の常勝チームで、4人とも優勝を経験している。6区の嶋津雄大(25)は創価大出身で箱根駅伝では区間賞2回と活躍した。インターナショナル区間の4区を走ったケニア出身のマイケル・テモイ・キプランガット(20)を除けば、大学駅伝強豪校出身の選手が5人を占める中、今江は国立の千葉大、千葉大大学院出身で箱根駅伝出場経験はない。千葉大の4年目以降は、関東学生連合チームに選出される実力を持っていたが、千葉大と千葉大大学院が箱根駅伝予選会に参加資格を持っていなかったため、箱根路へチャレンジする機会もなかった。

 GMOに入社後、すぐに主力選手に成長。ニューイヤー駅伝ではエース区間の2区を担い、サンベルクスの吉田響(23)、ロジスティードの平林清澄(23)とトップ争いを繰り広げた。

昨季まで箱根駅伝で活躍していた大物ルーキー2人に堂々と競り勝ち、トップでタスキをつないだ。区間賞は吉田響に譲ったが、区間新記録の区間2位。優勝を引き寄せた。

 今回の大阪マラソンにはニューイヤー駅伝2区で、しのぎを削った吉田響、平林と再び対戦する。「注目されることはうれしいですね」と今江は爽やかに話した。この日、最終調整の競技場で吉田響と顔を合わせ、互いに「明日はよろしくお願いします」と笑顔で健闘を誓い合った。

 青学大出身の吉田圭太は、ニューイヤー駅伝では出場メンバーから外れたが、順調に練習を積み、青学大卒業から5年目のシーズンに初マラソンに臨む。「初マラソンは2時間10分切りを目標に走ります。次のマラソンでMGC獲得を狙います」と冷静に話した。

 今大会には海外招待選手として、昨年大会を2時間5分37秒で制したイフニリグ・アダン(29)=エチオピア=ら3人が出場。国内招待選手では、国学院大3年生だった24年大会で初マラソン日本最高&日本学生記録(いずれも当時)の2時間6分18秒の好記録で優勝した平林をはじめ、細谷恭平(30)=黒崎播磨=、浦野雄平(28)=富士通=、西山雄介(31)=トヨタ自動車=、其田健也(32)=JR東日本=が出場する。

 国内の一般参加選手としては、吉田響、1万メートル元日本記録保持者の相沢晃(28)=旭化成=、伊藤達彦(27)=Honda=、川内優輝(38)=AD損保=、山本唯翔(24)=SUBARU=、高山豪起(22)=国学院大4年=、馬場賢人(22)=立大4年=ら注目ランナーが多く出場する。

 22日の天気予報は晴れのち曇り。最高気温は20度を超えることが予想されているが、午前9時15分にスタートし、トップランナーがゴールする午前11時台前半は気温16~17度程度に収まる予定。

 大会主催者が用意するペースメーカーは第1グループが1キロ2分57~58秒で、そのままゴールできれば2時間4分29~2時間5分11秒となる。第2グループは1キロ2分59~3分でゴールタイムは2時間5分53秒~2時間6分36秒。第1グループは、東京国際大のリチャード・エティーリ(3年)ら、第2グループはビダン・カロキ(35)=トヨタ自動車=らがペースメーカーが務める。

編集部おすすめ