◆米大リーグオープン戦 ブルージェイズ3―0フィリーズ(21日・米フロリダ州ダンイーデン=TDボールパーク)

 ブルージェイズ・岡本和真内野手(29)が21日(日本時間22日)、米フロリダ州ダンイーデンのキャンプ地にある本拠地球場でオープン戦の初戦となったフィリーズ戦に「6番・三塁」で先発出場。2打数無安打の“デビュー”となった。

第1打席は遊ゴロ、第2打席は三ゴロ。5回の守備から後退した。初安打はお預けとなったが、三塁守備では軽快なランニングスローも披露。シュナイダー監督は「グラブさばきがうまく、アスレチックなプレー」と絶賛した。

 ワールドシリーズ制覇を目指すブ軍の構想で、重要な鍵を握る「サード・岡本」がベールを脱いだ。2回。先頭のデラクルスの当たりが投手の右足を直撃し、三塁方向に跳ねた。無死一塁となり、次打者のマルシャンの三ゴロでは、打球速度42マイル(約67・6キロ)のボテボテの当たりに反応よく飛び出し、華麗なランニングスローを披露した。

 試合前、「彼はデビュー戦という意味を理解した上で、クールに落ち着いている。これまでも、スター選手として重圧やメディアの注目に対処してきたんだろう。自分らしくいてほしい」と、新人を初舞台に送り出した指揮官は試合後、「いいリズムがあり、ここまでカルロス(ファブレスコーチ)と取り組んできた守備位置でも、適応性が見てとれた」。日本人内野手が長年メジャーで苦戦する中、サード・岡本の“船出”に満足そうだ。

 岡本は守備に関して「緊張しましたね。ポジショニングも確認しながらやってましたし、4イニングでしたけど、1試合分ぐらい神経使いました」とデビュー戦を振り返った。

 指揮官がオープン戦で岡本に求めるのは、2項目。三遊間の連携、データの取り込みだ。「ヒメネス(遊撃手)とのコンビと、スカウティング・レポート(戦術データ)を読みとって、どう消化するか」。この日は、打順1番からクレメント(米国)、ヒメネス(ベネズエラ)、ゲレロ(ドミニカ共和国)、カーク(メキシコ)と上位4人に加えて岡本(日本)と計5か国のWBC代表選手がスタメンに並んだ。4人の内野手と捕手がWBCに備えて調整を早めているのは、チームにとっても有益だ。ゴールドグラブ賞を2度受賞しているヒメネスは、WBCベネズエラ代表でも正遊撃手起用される見込み。大会までの限られた期間に、岡本との三遊間コンビを磨いていく。

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