◆第43回フェブラリーS・G1(2月22日、東京競馬場・ダート1600メートル、良)
今年最初のG1、第43回フェブラリーS・G1は22日、東京競馬場で行われ、2番人気のコスタノヴァ(ルメール)が史上3頭目の連覇を飾った。初ブリンカーを着用し、発馬難を克服。
王者の貫禄を見せつけ、プライドを守ってみせた。コスタノヴァは鹿毛の馬体を夕日に輝かせ、堂々とウィニングランした。史上3頭目の連覇達成。まさしく1年ぶりの勝利の美酒に酔った。ファンの歓声に何度も手を上げて応えたルメールは「前回からステップアップしてベストコンディションだった。木村先生(調教師)からも自信を聞いていました」と、立て直した陣営にも感謝した。
一歩目で勝利への道筋がはっきりと見えた。不安のあったスタートをしっかりと決めたお陰で、道中は10番手付近でリズム良く運び、あとは直線で末脚を爆発させるだけだった。上がり最速35秒2の決め手を繰り出し、強力なライバルをまとめてねじ伏せた。「ゲートが開いた時に反応したから、そんなに速くなかったけどロスしていなかった。一番スタートは心配でしたから、よかったです」と、鞍上は大きな勝因に挙げた。
さきたま杯(11着)、武蔵野S(2着)の近2走で致命的な大出遅れ。前走後に発走調教再審査を課されていた。木村調教師は「前走が終わってから次は道具を着けることは自分のなかでは決めていました」と、これ以上はファンの期待を裏切るわけにはいかないとばかりに手を打った。初めてブリンカーを着用した効果について、ルメールは「スタートでいつもより集中していたかもしれない。前回はゲート内で全然動いてなかったが、今回はステップしていた」と説明。覚悟の采配に応えてみせた。
今後はドバイのゴドルフィンマイル・G2(3月28日、メイダン競馬場・ダート1600メートル)の招待を受諾しており、馬主の吉田勝己氏は「最終的には状態を見ながら判断します」とレース後に語った。苦しい暗闇を抜けた先には、希望が広がっている。(坂本 達洋)
コスタノヴァ 父ロードカナロア、母カラフルブラッサム(父ハーツクライ)。美浦・木村哲也厩舎所属の牡6歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算14戦8勝(うち地方3戦0勝)。



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