ドジャース大谷翔平投手(31)が22日(日本時間23日)、米アリゾナ州グレンデールでのドジャースキャンプを打ち上げた。ロバーツ監督が「今日がアリゾナでの彼の出発前の最後の日だ」と明かした。

近日中にも帰国し、侍ジャパンには壮行試合を行う名古屋で合流する見込みだ。この日はオープン戦を欠場したが、投手として実戦形式のライブBPで登板。打者としてフリー打撃を行うなど、二刀流で調整を行った。

 準備は整った。“アメリカンジョーク”が状態の良さを物語っていた。二刀流調整後の囲み取材。現地メディアから「WBC決勝の米国戦で9回になったら(監督に)投げたいと言うか」と問われた大谷は「最後にトラウト選手が出てくるなら、行くかもしれないですね」と笑った。元同僚のトラウトは今大会不参加で、自身もWBCは打者に専念する見込み。あくまでも冗談と思われるが、登板に含みを持たせた。

 帰国前最後の練習は二刀流調整で締めた。まずは投手。今キャンプ2度目となるライブBPのマウンドに上がると最速99マイル(約159キロ)をマーク。

フリーマンとベッツから三振を奪うなど2K。のべ7人と対戦し33球を投げ安打性の当たりは2本だった。日本でもライブBPなどで調整を続けることを明らかにした。

 投球後はグラウンドで今キャンプ初のフリー打撃を行い、35スイングでサク越え5本。大谷としてはやや物足りない数字だったが「春先の感じ、例年通りの感じかな」と納得顔だった。

 帰国のタイミングについては「近日中」として「ある程度実戦の感覚が出て、OKだと自分が思えばすぐに行くのかなと思います」と語るにとどめた。ただロバーツ監督はオープン戦後に「彼は出発の準備ができている。出発するのは今日か明日かは分からないが、私が知る限り、今日がアリゾナでの彼の出発前の最後の日だ」と明かした。

 メジャーリーガーが試合に出場できるのは、3月2日のオリックス戦(京セラD)から。あと数日米国に残ってオープン戦に出場する選択肢もあったが、順調な調整を続けたことでゴーサインが出た。日本中が沸いたミラノ・コルティナ五輪が閉幕。日本は史上最多24個のメダルを獲得したが、WBC連覇を果たし再び「大谷フィーバー」で沸く日が近づいてきた。

(安藤 宏太)

 ◆23年WBC前の大谷(日本時間)

 ▽3月1日 米アリゾナ州でオープン戦に登板。その後チャーター機に乗り込み、同日午後10時すぎに羽田空港に到着。

 ▽3日 午前中に東京・赤坂の米国大使館を電撃訪問。その後、羽田空港からチャーター機に搭乗し、バンテリンDでチームに合流。

 ▽4日 壮行試合の中日戦(バンテリンD)前の練習でフリー打撃を行い、右翼5階席への推定飛距離160メートル弾3発を含め27スイング中、9本のサク越え。

 ▽5日 新幹線で大阪に移動。名古屋駅では警察、警備員にロープで通路を確保されながらの“VIP待遇”。参加自由の練習で投手調整。

 ▽6日 強化試合の阪神戦(京セラD)で2打席連続弾。1974日ぶりの日本での試合で2発6打点と大暴れ。

 ◆大谷に聞く

 ―体がまた大きくなったように見えるが。

 「(直近の)2年くらいはリハビリメインのオフシーズンだったので、自分の能力値を上げる練習はできなかった。

通常通りのオフシーズンを過ごす中で、しっかりトレーニングができたのはよかった」

 ―松井が故障でWBC辞退が濃厚に。

 「連絡はとったりとか、本人からもきましたし、もちろん悔しいと思いますけど、まずは軽傷なことを祈っていますし、リハビリの段階でシーズンに早く戻ってこられるように応援はしています」

 ―サイ・ヤング賞へスタミナ面の課題は。

 「投げるスタミナは投げるしかない。それは走るとか、なにか重いものを上げるとかそういうことではない。去年の最後らへんはある程度ボリュームを出しながら強度も上げて投げられたので、それを継続して今年続けられれば」

 ―レギュラーシーズン開幕へ向けて投手としては。

 「フィーリング(感覚)とボリューム(量)の2点だと思うので。実戦の感覚という意味では、(日本で)実戦では投げないので、それは(開幕)直前の試合の数で補っていくのがベストだと思いますけど、そのクオリティーとボリュームをしっかり段階を経て上げていければ」

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