「一瞬にして永遠」。17日間の会期を終えて日本時間23日未明の閉幕したミラノ・コルティナ五輪。

各競技会場で、スポーツ報知の宮崎亮太カメラマンがファインダー越しにとらえた感動名場面「ミラノ・コレクション」を紹介します。1日におよそ1万枚、17日間17万枚の膨大な撮影枚数から特選の5枚をお届けします。

×     ×     ×     ×

【1位】高梨沙羅が伊藤有希の胸に頭をうずめた。涙を流し、声を掛け合う。スキージャンプ団体混合で日本は銅メダルを獲得。自身のスーツ違反で失格した前大会から4年。北京五輪を共に戦い、今回はメンバー外だった伊藤に真っ先に迎えられ、涙腺が決壊した。「いろんな人の思いが乗ったメダル」。レンズ越しに伝わった“4年分の涙”に胸を打たれた=2月10日撮影=イタリア・ヴァルディフィエメのプレダッツォジャンプ競技場

【2位】木原龍一が三浦璃来を高々と持ち上げた。いつもの定番ショットも、五輪の表彰台では意味が違う。2位、3位のペアも画角に入れ、大逆転で飛び込んだ表彰台の熱気を写した。はじける三浦の笑顔と、とめどなくあふれる木原の涙。

大逆転の金メダルは、歓喜と安堵(あんど)、その両方が詰まった瞬間だった=2月8日撮影=イタリア・ミラノのアイススケーティングアレーナ

【3位】戸塚優斗の魂の叫び。ハーフパイプ男子決勝の2回目、フルメーク直後のこん身の表情を捉えた。ズームの利かない400ミリ単焦点は切れ味がある反面、フレームアウトの危険と隣り合わせ。歓喜の表情を捉えたい―。一か八かでパイプ台の左側に構え、画角いっぱいに収まった瞬間に、日本の新・お家芸、スノーボードの真骨頂を写し取った。2月13日撮影=イタリア・リビーニョのアイスパーク

【4位】女子シングルでメダルを獲得した坂本花織と中井亜美が頭を寄せ合い、満面の笑みを見せた。3度目の五輪を終え引退する坂本と、初出場の中井。金メダルこそ逃したが、リンクにあふれた表情は未来を感じさせた。世代交代を交差した瞬間、それを象徴する1枚となった。2月17日撮影=イタリア・ミラノのアイススケーティングアレーナ

【5位】これこそ雪をも溶かすホットな瞬間。初出場の二階堂蓮が個人NHで銅メダル。父・学さんと熱く抱き合い、雄たけびを上げた。

プレダッツォは35年前、学さんが世界選手権で飛んだ場所。息子がメダルをつかみ、親子で刻んだ時間が目の前で重なった。こんな親孝行はない―。写真を見返しながら、自分の親の顔が浮かんだ。2月9日撮影=イタリア・ヴァルヂフィエメのプレダッツォジャンプ競技場

編集部おすすめ