3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇に挑む侍ジャパンが24日、14日から行ってきた宮崎強化合宿を打ち上げ、「アドバイザー」として参加したパドレス・ダルビッシュ有投手(39)が11日間を総括した。昨年10月に右肘手術を受けて今季全休ながら、井端監督の熱心なオファーに応え、極めて異例となる全日程への参加が実現。

連覇を目指す侍戦士に「こういう機会をいただいたことに感謝している。井端監督が胴上げされることを祈っています」とエールをおくった。手締めの後には投手陣とマウンドで記念撮影も行った。

 登場からスケールが違った。合宿スタートを翌日に控えた13日、チャーター機で宮崎に上陸した。故障で代表入りはならなかったが、国内組中心の合宿にあって群を抜く実績とスター性。連日、多くのファンが一挙手一投足を追い、「ダル・フィーバー」を巻き起こした。

 「選手の皆さんが自信を持って大会に臨めるように、過去の大会から得た経験を選手達に伝えられたら」という言葉通り、毎日のように選手に優しくアドバイス。背番号11のウェアを来て、寸暇を惜しんで動き回った。WBC球への適応方法をはじめ、今大会から導入されるピッチクロック(投球間隔の時間制限)、ピッチコム(バッテリー間のサイン伝達機器)については、投手がサインを出す案を提示するなど、豊富な経験を元に具体的な助言を重ねた。連日のサイン会は詰めかけたファンに大好評だった。

 最終日のこの日は投手陣のウォーミングアップに姿を見せたあと、ブルペンに移動。

ロッテ・種市の投球を後ろから見守り、ロッキーズ・菅野のライブBPにも目をこらした。前回大会では代表メンバーとして世界一に貢献。兄貴分として精神的支柱となり、一体感を生み出す上で不可欠な役割を担ったレジェンドが、有形無形の財産を侍メンバーに伝え、充実の11日間を終えた。

◆ダルビッシュの宮崎合宿

▽13日 チャーター機で宮崎入り

▽14日 激励に訪れた松井秀喜さんと夢の共演。「幼少期からすごく応援していたので、お会いできてすごくうれしかった」。松本、北山を指導

▽15日 藤平に高めの使い方などをアドバイス。連日のサイン会

▽17日 大勢にスライダーについてアドバイス。「(大きく)曲がるからいいというわけでもない」

▽18日 投手がサインを出す、などピッチクロック、ピッチコム対策を投手陣に伝授

▽19日 ピッチクロック、ピッチコム対策を実演。激励に訪れた栗山監督からは「愛してます」

▽21日 曽谷、宮城の左腕コンビに熱視線をおくり、アドバイス

▽22日 合流した菅野に助言。菅野は「本当に教えるのがすごく上手な方」と感動

▽23日 菅野と1時間超の濃密な会話。「腹を割って、いろいろ話ができた。ここ(宮崎)に来て良かった」

▽24日 菅野のライブBPなどをチェック。

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