巨人のサバイバルがオープン戦開幕と同時に本格化した。21日から23日に3連戦を行い、先発ローテーション入りを狙う面々がそろって猛アピール。

22日の中日戦(北谷)、23日の楽天戦(那覇)でのオープン戦2試合連続勝利は、2015年3月4日以来となった。11年ぶりの快挙は投手陣の好仕上がりの証し。大きなテーマとなっていた先発投手不足の解消に向け、いきなり明るい光が差し込んだ。

 競争を一気に活性化させた大きな要因は新戦力に他ならない。ドラフト1位左腕の竹丸和幸投手(23)は、22日に最速149キロで2回無安打3奪三振。直球の平均球速は146・8キロまで上昇した。紅白戦を含めた実戦3試合で5回0封とし、「ここまでいい感じで来ている」と手応えを口にした。

 ドラフト3位・山城京平投手(22)の評価も急上昇中。23日に2回2/3をパーフェクトで3奪三振。身長174センチと大柄ではないが、最速150キロの勢いある直球で圧倒した。左ふくらはぎをつって降板したものの、幸い軽症。一躍、他球団の007が「投げるごとに良くなっている」(阪神・嶋田スコアラー)と要警戒マークをつける存在となった。

 ルーキーだけではない。新助っ人トリオは、支配的な投球で“大当たり”の雰囲気を漂わせた。23日にそろって登板し、フォレスト・ウィットリー投手(28)、スペンサー・ハワード投手(29)が1回完全投球。ブライアン・マタ投手(26)も1回1安打無失点と好発進した。驚きべきは3人の球速で、開幕まで1か月以上ある2月にウィットリーとマタが156キロ、ハワードは154キロを計時。先発・ウィットリーを見届けた広島・岩本スコアラーがこぼした「いい球どころではなく『やべぇな』って球」の言葉が、異次元ぶりを表していた。

 実績のあるFA戦士のGデビューも強烈だった。22日に登板した則本昂大投手(35)は2回パーフェクト。内海投手コーチ“ビンタ”を志願してからマウンドに上がって快投し、剛腕健在を示した。

 新戦力以外でも開幕投手有力候補の山崎、開幕ローテ入りを狙う田中将、森田らがオープン戦初登板で無失点投球。21日の6回から、チームは驚異の22イニング連続無失点を継続している。

 先発投手の整備はオフからの大きなテーマとなっていたが、新戦力の猛アピールによって一転してハイレベルの競争に。

わずか3試合で開幕ローテーション争いに加えて5つの外国人枠を巡る争いも活性化され、阿部監督は「非常にこちらが悩ましくなる。最後の最後まで悩ませてほしい」と願った。25日からは那覇キャンプ最終クールが始まり、27、28日には韓国球団との練習試合を予定。頼もしいニューカマーたちが、チーム力をグンと押し上げている。

◆巨人先発候補の対外試合成績(☆は新加入)

田中将大

1試合 2回0安打0失点

西舘勇陽

2試合 5回3安打1失点

山崎伊織

1試合 2回2安打0失点

戸郷翔征

登板なし

☆竹丸和幸

2試合 4回2安打0失点

☆ウィットリー

1試合 1回0安打0失点

☆ハワード

1試合 1回0安打0失点

赤星優志

2回1安打1失点

☆山城京平

2試合 4回2/3 2安打0失点

☆マタ

1試合 1回1安打0失点

☆則本昂大

1試合 2回0安打0失点

森田駿哉

2試合 5回4安打2失点

横川凱

1回1安打0失点

石川達也

3回0/3 3安打2失点

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