WBA&WBC世界バンタム級2位の那須川天心(帝拳)が、4月11日に東京・両国国技館で元世界2階級制覇王者フアン・フランシスコ・エストラダ(メキシコ)とのWBC世界同級挑戦者決定戦に臨むことが25日、発表された。昨年11月のWBC世界同級王座決定戦で井上拓真(大橋)に判定負けして以来、5か月ぶりの再起戦となる天心は、「必ずやり返す」とリベンジを誓った。

WBC世界スーパーフライ級1位・坪井智也、前世界WBAライトフライ級王者・高見亨介も元世界王者との10回戦に臨む。

 天心が、拓真へのリベンジの決意をまくし立てた。「やり返さないと気が済まない。前回の試合で預けたものが大きい。しっかりと返してもらわないといけない。自分の人生を懸けて負けた相手なので、しっかりと落とし前をつける。しっかり取り返しにいく」。世界王座の栄誉より、拓真との再戦に闘志を燃やした。

 「あえて強い相手を選んだ。強いやつと戦って乗り越えるのが自分」と選んだ再起戦の相手は、米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)にも名を連ねたことがある元2階級制覇王者のエストラダだ。「(拓真に)リベンジするための第一歩。蹴ってでも勝ちに行きます」と目を輝かせた。

 昨年11月24日、ボクシング転向8戦目で世界王座決定戦に挑み、拓真の技巧に屈した。キック時代を含めてプロ公式戦55戦目で初めての黒星だった。「日々、生きていて面白くないし、なんかつっかかる。悔しい気持ちがわいてきて、『なめんじゃねえよ』という感情も芽生えてきた。自分に対しても『お前、こんなもんじゃねえよ』と」。敗北と向き合い、葛藤し、再起への決意を固めていった。

 この日の会見には、全身真っ白のセットアップで臨んだ。「今は原点回帰みたいなことや、いろんなことをやっている。強くなることだけにフォーカスしている」。帝拳ジムでの練習に加え、キック時代の古巣・TEPPENジムの父・弘幸会長(55)、キック時代に打撃を教わった元帝拳ジム・トレーナーのGLOVESジム・葛西裕一会長(56)のもとにも足を運び、自らを見つめ直している。

 2連敗となれば、拓真への雪辱はおろか、世界戦線からも遠のく。「もし連敗するようなことがあれば、自分の限界も見えてくる。

本当に納得できる環境で、自分のやるべきことやるだけ。何が何でも勝ちます」。不退転の覚悟で、人生初黒星からの逆襲に挑む。(勝田 成紀)

 ◆天心に聞く

 ―復帰戦への思い。

 「格闘技人生だけでなく普通の人生においても試されている、崖っぷちな状態。こういう感情を味わったことがなかった。心身ともに日々成長している」

 ―父(弘幸氏)とはどんな練習をしている?

 「キックの時の動きや、必殺パンチだったり(笑)。突拍子もないところが元々あるので、そういうところを学びに行っている。『気持ちだよ!』と最終的には言われるが、自分も気持ちは大事にしているので」

 ―拓真と井岡一翔(志成)が対戦するとの話もある。どうなると思うか。

 「どっちかが勝つと思います(笑)。願望を言えば、拓真選手に勝っていただかないと、僕のストーリーにつながらないので」

 ―18年に(エキシビションで)対戦したフロイド・メイウェザーが現役復帰。

 

「金がないんじゃないですか。やっぱりいろいろ大変だって聞きますけどね。しっかり節税してください(笑)」

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