ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のドジャース大谷翔平投手(31)のチーム合流に備え、関係各所が厳戒態勢を整えていることが25日、分かった。27、28日の壮行試合・中日戦の会場となるバンテリンDでは警備員を通常時より増員し、中継を担当するテレビ局は、大谷だけを追い続ける異例の“大谷カメラ”を設置することが判明。

凱旋するスターの一挙手一投足から目を離さない。チームはこの日、非公開練習を実施。連覇へ、着々と準備が進んでいる。

 列島が“大谷フィーバー”に沸く瞬間が刻一刻と迫ってきた。大谷は壮行試合・中日戦の前日練習が行われる26日にチームに合流する予定。スターの凱旋に備え、周囲も騒がしくなってきた。会場となるバンテリンDの関係者は「具体的な人数はお答えしかねますが、球場内外を含め、警備員は通常よりも増員して臨みます」と厳戒態勢を整えていることを明かした。公式ショップは球場隣接の駐車場に設営済み。前回大会同様に長蛇の列が予想されるだけに、すでに無数のコーンが並べられるなど、準備は万端だ。

 超異例の対応も判明した。WBC開幕までに行われる実戦は27、28日の中日との壮行試合、3月2日にオリックス、同3日の阪神と戦う壮行試合(ともに京セラD)の4試合。27日と2日はTBS系列、28日と3日はテレビ朝日系列で放送される。

テレビ朝日関係者によれば、センター後方に大谷専用の特別カメラを設置。特にメジャー勢は2月中の2試合には出場できない規定だが、大谷のベンチ内での様子など、一挙手一投足も見逃さない態勢だ。TBS関係者も「通常よりカメラを増やし、見える範囲にいる間は大谷選手をマークします」と気合十分だ。

 伝説のフリー打撃の再現なるか―。前回の23年大会では、合流2日目となった3月4日、前年に1度しか行わなかったグラウンドでのフリー打撃を実施。27スイング中、右翼5階席への推定飛距離160メートル弾3発を含めた9本のサク越えを記録。ナインらの度肝を抜き、チーム全体の士気を高めた。昨年3月にはメジャー開幕戦となったカブス戦で来日したが、試合前はグラウンドで打撃練習を行っておらず、3年ぶりのショータイムにも期待だ。

 日本時間23日に米アリゾナ州で行われるドジャースキャンプを打ち上げた大谷は、休む間もなく24日昼に、前回大会同様にチャーター機で羽田空港に帰国した。前日にはカブス・鈴木誠也、レッドソックス・吉田正尚の両外野手が中部国際空港に到着したことを報告。メジャー組も続々と帰国し、全30選手の集結が近づいてきた。「ワールドシリーズで勝つのも、WBCで勝つのも、MVPになるのも1回やればいいわけではない。

継続して初めて一流の選手と周りが評価してくれる」と語っていた大谷。ドジャースを球団史上初の連覇に導いた優勝請負人が、ついに侍として再始動する。

 ◆23年WBC前の大谷フィーバーぶり 3月1日(現地時間2月28日)に米アリゾナ州でオープン戦に登板後チャーター機に乗り込み、同日午後10時すぎに羽田空港に到着。空港にはテレビカメラ20台、報道陣70人が集結。混乱を避けるために警察官5人、警備員2人も配置された。合流2日目の4日、中日との壮行試合(バンテリンD)前にフリー打撃を行い、右翼5階席への推定飛距離160メートル弾3発を含め27スイング中、9本のサク越え。4連発時には観客をあおるようにガッツポーズを決めるなどノリノリだった。5日には新幹線で大阪に移動。名古屋駅では警察、警備員にロープで通路を確保されながらの“VIP待遇”だった。

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