◆明治安田J1百年構想リーグ(イースト)▽第4節 浦和2―3鹿島(28日・埼玉スタジアム)

 鹿島は0―2の展開から3得点を決め、鮮やかな逆転勝ちで浦和を3―2で下した。

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 0―2の前半45分にFWレオセアラがPKで1点を返したこともあり、ビハインドながらハーフタイムは“押せ押せ”の雰囲気だったという。

 鬼木達監督は「(3点目を取られなければ)必ずひっくり返せるぞ」と選手を送り出した。鈴木優磨も「最低でも同点まではいけると思っていた」と明かした。

 後半10分、その鈴木がMF樋口雄太のCKを豪快に合わせてスコアをタイに戻した。ここから鬼木監督の交代策が、徐々に勝ち点を1から3に近づけていく。

 1枚目は大卒ルーキーのMF林晴己。後半23分に左MFとして投入されると、ジワジワと相手を敵陣に押し込んでいく。林の投入で左サイドバックのDF溝口修平もらしさを取り戻し、結果的には左サイド2枚をフレッシュにしたかのような盤面となった。

 「勝ってようが負けてようが(ピッチに)出せる選手」と指揮官が期待を寄せるルーキーに続く二の矢は、後半33分のチャヴリッチと知念慶の同時投入。結果的に荒木遼太郎と樋口雄太に代えて高さのある2枚を入れたことは、決勝点の場面で生きることになった。

 チャヴリッチは「量より質を求められているので。長く試合に出ればいいというわけではなく、監督が途中からと判断すれば、質を出すだけ」と涼しい顔で振り返った。

 そして43分、柴崎岳と田川亨介の2枚同時INに打って出た。

決勝点は「多分(自分が)見えてなかったと思う」と振り返った田川のプレスが相手CBの焦りを誘い、奪ったCKから。柴崎のキックをチャヴリッチが頭で仕留めた。それぞれが三者三様なら五者五様の“必殺仕事人”となり、スコアを動かしてみせた。

 鬼木監督は“5人のジョーカー”の活躍に言及した上で「チーム全員での勝利」と誇った。投入順や時間帯も含め、采配ズバリの勝ち点3。選手層の厚みと、チームとしての総合力を示す逆転劇となった。(岡島 智哉)

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