◆報知新聞社後援 東京マラソン(1日、東京都庁スタート~東京駅前行幸通りゴール=42・195キロ)

 「山の名探偵」の愛称を持つ早大の工藤慎作(3年)が、2時間7分34秒で日本人5位の全体20位でゴール。MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した。

 工藤は、今年1月の第102回箱根駅伝5区では、箱根山中で青学大の「シン・山の神」黒田朝日(4年)に大逆転される悔しさを味わった。その2か月後、東京マラソンでは35キロまで、その黒田朝日(4年)が昨年2月の大阪マラソンでマークした2時間6分5秒の日本学生記録を更新する更新するペースで走り、存在感を発揮した。惜しくも更新はできなかったが、日本人学生歴代4位の好記録でゴールした。

 黒田朝日の日本学生記録について、工藤は「意識していました」と率直に話した。「35キロで右ふくらはぎがつってしまい、そこからそれ(日本学生記録)を言っていられず、しっかり、ゴールしてMGCの出場権を取ることに切り替えました。MGCを取れたことは良かったです」と爽やかな表情で初の42・195キロを振り返った。

 早大の花田勝彦監督(54)は「昨年の今頃より調子は良く、ハーフマラソン(21・0975キロ)なら1時間を切れるくらいの状態でした。MGCを取れたので、これからはファストパス(2時間3分59秒)にチャレンジできます。2時間3分台の力はあります」と工藤の力を高く評した。「山の名探偵」は初マラソンで、マラソンランナーとしても高い能力があることを証明。マラソンランナーとして最初の問題を「解決」した。

 昨年大会の覇者、タデセ・タケレ(23)=エチオピア=が2時間3分37秒で連覇した。

 昨年12月のバレンシアマラソンで3度目の日本記録(2時間4分55秒)をマークした大迫傑(34)=リーニン=が2時間5分59秒で日本人トップの12位。前日本記録で現歴代2位(2時間4分56秒)の鈴木健吾(30)=横浜市陸協=とのデッドヒートを制した。鈴木は2時間6分9秒で日本人2位の13位だった。

 今大会では、日本人6位以内で2時間9分以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内で、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得。また、28年ロス五輪から新たに「ファストパス」が設けられ、27年3月までに指定大会で男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最上位選手は、MGCを待たずに代表に内定する。

編集部おすすめ