宮崎キャンプ終了 巨人2軍は1日、1か月間にわたった宮崎キャンプを打ち上げた。第1クールは3日間、午前中に技術練習を行わない異例のスタート。

第2クール以降も午前8時頃から早出練習が始まり、選手が球場を後にするのは午後6時頃と、連日ハードな練習を行った。今季から就任した石井琢朗2軍監督(55)の「量も質も求める」方針が色濃く出たキャンプをロッテ、中日で12年間、現役を続けた加藤翔平記者が「見た」。

 個々が課題と向き合い、濃密な1か月間を過ごした。石井2軍監督は「トライアル&エラー(目標達成のためにさまざまな方法に取り組み、失敗を繰り返して成功につながる方法)をテーマに掲げ、量も質も求めた今キャンプを総括。「選手の表情がすごく良かった。多少疲れがあった中でも、元気に完走できた」と納得の表情を見せた。

 野手は10人前後しかいないため、打撃も守備も個々の本数は増える。打撃練習ではフリー打撃に加え、ロングティーやサンドバッグ打ち、バントなど数種類を短時間で回すため惰性にならない。効率的に時間を使うことによって「量と質」の確保につながっていた。

 実戦では育成・川原田や平山の打席内での粘りを評価。「ただ打つだけが結果ではない」と、内容にも注視した。選手はこの時期、嫌でも結果が頭にちらつき、ライバルの成績も気になる。

「本塁打を打った」「三振を取った」という目に見える部分以外での評価は、より自分自身の役割を考えることにつながる。

 チーム全体で今季の課題としているサインプレーも入念に確認した。ミスが出れば「そのワンプレーで負けるぞ」と、経験豊富な小林や増田大から厳しい声。一つひとつのプレーに緊張感が漂った。

 2軍は2、3日に宮崎でWBC強化試合を行い、春季教育リーグ、14日にはファーム開幕戦と試合が続く。指揮官は「年間を通してどれだけ選手の強化をして、1軍に送り出せるか」と、帰京後も継続した練習量の確保を示唆した。2軍で泥にまみれた選手が秋の歓喜の瞬間、輪の中心にいる姿を楽しみにしたい。

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