卓球女子で五輪3大会連続メダリストの石川佳純さんが全国各地を訪ねて卓球やスポーツの魅力を伝える「47都道府県サンクスツアー」の完走を記念したスペシャルイベントが1日、山口市のKDDI維新ホールで行われた。

 石川さんは2年前に山口市でサンクスツアーを開催した際、「47都道府県を終えたら山口市に帰ってきます」と宣言。

昨年12月に鳥取市でフィナーレを迎え、22年4月の福島・喜多方市での第1回から3年8か月をかけて完走した。それを記念し、故郷に凱旋(がいせん)した“第48回”。全国から多数の応募があった中で当選した約1000人が観覧に訪れ、これまで子供たちを対象としてきた実技指導参加者も全年齢層に拡大。約60人に技術指導を行った。

 ヒッティングパートナーは元卓球選手の妹・梨良さんが務めた。2人は前日には実家の1階にある卓球場で約1時間練習。姉妹でのラリーも披露し、会場を沸かせた。「引退してからの大きな目標だったサンクスツアーを完走して山口に帰ってくることができてすごくうれしいし、メモリアルな会になった。今までにない幅広い年齢層の方が参加してくださって、卓球を通して一緒に楽しい時間を過ごせた。妹も参加してくれて、忘れられない時間になった」と感慨を口にした。

 「サンクスツアー」の名称は、フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さんに許可を得て借りたものだった。浅田さんも現役引退後、選手時代に応援してくれた人々に感謝の気持ちを伝えたいとの思いで約3年をかけて全国を回ってきた。

尊敬する先輩から「バトンを“かすみん”がつないでくれたと思っています。本当にお疲れ様でした」と、完走を祝うビデオメッセージがサプライズで届き、「すごくうれしい」と感激する場面もあった。

 トークショーではスポーツ報知特別コラムニスト、フジテレビのスペシャルキャスターを務めた2月のミラノ・コルティナ五輪の話題で盛り上げた。初めて現地で観戦した冬の五輪から「自分自身もスポーツが大好きなんだなと改めて感じる1か月になった」と大きな刺激を受けたと語った。

 7歳で本格的に卓球を始めた原点の地で、競技人生にも思いをはせた。「楽しい時間はあっという間。卓球を始めたことでこうやってたくさんの方と知り合うこともできたし、自分の人生が豊かになったなと感じた。これからも卓球に関わっていきたいし、60歳になっても70歳になっても、卓球を楽しめる自分でいたい」。サンクスツアーは区切りを迎えたが、今後も卓球やスポーツの魅力を伝える活動に取り組んでいくつもりだ。(林 直史)

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