大正大(東京・豊島区)が箱根駅伝出場を目指し、本格的に動き出すことが2日、分かった。現在、大正大に陸上競技部は存在せず、ゼロからのスタートとなる。

箱根駅伝本戦で監督経験を持つ指導者を招聘(へい)し、就任が内定。今後、現高校2年以下の選手を勧誘し、27年4月から駅伝チームが本格始動する見込み。はるか長い「箱根への道」にチャレンジする。

 大正15年(1926年)に設立され、今年が創立100周年となる大正大が、大正9年(1920年)に始まった伝統の箱根駅伝出場を目指す。大正大は、大学としては長い歴史を持つが、競技実績はゼロ。予選会への出場どころか陸上競技部が存在していない。壮大な挑戦となる。

 すでにプロジェクトはスタート。水面下で監督人事が行われている。学生時代に箱根駅伝で優勝と区間賞の実績を持つ30代の若手指導者らが候補に挙がる中、最終的には箱根駅伝の予選会と本戦で監督経験を持つ40代後半のベテラン指導者を招聘。特に予選会の戦いで豊富な経験を持つ手腕が評価されたという。今後、現高校2年以下の勧誘を始め、27年春からチームは始動、27年秋の予選会で初挑戦を目指すことになる。

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は昨年12月、5年に1回だった記念大会を28年1月開催の第104回大会から4年に1回として、出場枠は3増の26チームとするなどの大改革を発表した。29年1月開催の第105回大会以降、通常大会も3増の24チームが出場できる。

 26年度の第102回大会は従来通りの21チーム(シード10校、予選会10校、オープン参加の関東学生連合)で開催されるが、27年度以降、記念大会は26チーム(シード10校、予選会15校、オープン参加の関東学生連合)、通常大会は24チーム(シード10校、予選会13校、オープン参加の関東学生連合)が出場する。

 27年度以降、箱根駅伝の出場枠は広がるが、本戦出場が狭き門であることには変わりはない。昨年10月の予選会では、法大、明大、専大の伝統校が落選した。復活出場を目指す筑波大、拓大、国士舘大や、初出場を狙う芝浦工大、麗沢大、明治学院大などライバルは多い。

 チーム強化のためには、有力な高校生選手の勧誘、選手寮や練習場などの環境整備が大前提。箱根駅伝出場は、大学を挙げての大プロジェクトとなる。大正大は、長く、険しい「箱根への道」を走り始める。

 ◆大正大学(たいしょうだいがく) 設立は1926年。公式ホームページよると「仏教系の私立大学で、大乗仏教の精神である『智慧と慈悲の実践』を建学の理念」としている。現在、6学部・11学科。

26年4月から7学部・13学科。キャンパスは東京・豊島区西巣鴨。

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