◆WBC強化試合 オリックス4―3日本(2日・京セラドーム大阪)

 最後はズバッと決めた。7回2死走者なし。

「どこかで使いたいねと(捕手の若月と)話していた」と菅野がフルカウントから左打者の渡部に内角ツーシームで見逃し三振に斬った。巨人時代の24年10月21日以来497日ぶりの日本での実戦で2回無安打無失点。「立ち上がりバタついてしまいましたが、2イニング目はある程度球を操ることができました。いい登板でした」と冷静さを失わず貫禄を示した。

 6回から慣れない3番手での登板でマウンドが掘れていたことから、投球練習の初球から体勢を崩した。「滑ってしまって左足を着くのが怖くなってしまった」と先頭からは6球連続ボール。それでも修正し無死一塁で宗を二ゴロ併殺。「プレートに入る前に僕が押したら、そのサインでいこうと。プレートに入ったら捕手のサインに従うよと決めて」と7回はピッチコムも駆使して3者凡退。若月との意思伝達もバッチリだ。

 17年WBC以来の侍ジャパンで、今回は36歳のチーム最年長として臨む。前日1日の焼き肉店での決起集会では「チームジャパンで明日から頑張っていこう」と乾杯のあいさつ。

さらにサポート侍含め35選手が集まった中でごちそうしており、「大後輩の前で、ちょっとの額ですけど。一致団結してまた本戦に臨めれば」と柔和な表情を浮かべた。

 本大会では天覧試合の8日・豪州戦(東京D)での先発が有力。「あとは腹をくくって本番を迎えるだけ。特別な気持ちは持ちつつ背伸びせず、等身大で投げられれば」。チームとして連覇、個人では初の世界一を狙う今大会へ、足場を固めた25球だった。(田中 哲)

 ◆高木豊Point

 菅野は立ち上がり、珍しくストライクが取れない状態だった。久しぶりの日本での登板で、いつもと違う感覚があったのかもしれない。ただ、2イニング目からはスプリットを増やしてみたり、大会を見据えて、意図的に試すようなピッチングをしていた。順応性はさすが。ベテランらしい、頼りがいのある姿だったね。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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