◆WBC強化試合 阪神4―5日本(3日・京セラドーム大阪)

 大勢の万全な姿が、本大会前最終戦の大きな収穫の一つだった。7回から4番手でマウンドに上がり、1回無安打無失点。

緊急降板から4日ぶりの登板ながら最速157キロを計測するなど上々の仕上がりを披露した守護神候補は「(捕手の)若月さんがうまくリードしてくれたおかげですし、元気よく投げられる姿を見せられた。井端さんも安心してくださったかな」と明るい表情で語った。

 2月27日の壮行試合・中日戦(バンテリンD)で9回に登板し、2死一、二塁で右ふくらはぎをつって降板。「本当に情けない」と反省の言葉を口にしたが、調整を経て不安を一掃。先頭の大山をいきなり154キロで投ゴロに封じると、浜田をフォークで空振り三振。ディベイニーにもフォークで右飛に仕留めた。「フォークがカギになると思う。冬はさっぱりだったので。しっかりマウンドで国際球でも(フォークを)扱えたので良かった」と確かな手応えが残った。

 前日(2日)から侍メンバー30人が全員集合。巨人からは唯一の選出だが「菅野さんとも名古屋でご飯に行く機会があって、メジャーの話とかも聞いて楽しかったですし、今日も和真さん(岡本)が後ろを守られているのが懐かしくてうれしかったです」。元同僚の菅野と岡本と再びともに戦えるのも喜びの一つだ。

 23年WBCに続き、2大会連続の出場となる。今回も大きな期待がかかるのは間違いない。「気負うことなく。皆さんすごいですが、僕にしかできないこともある。僕らしさをマウンドで出せば大丈夫だと思うので、しっかり準備して集中したいです」。世界の頂に立つ瞬間まで、全力を尽くし続ける。(田中 哲)

宮本和知Point

 前回、大勢が足をつって途中降板した時はドキッとして、心配したけど、全く問題ないですね。9球だけではあったけど、150キロ台後半をマークした直球の走り、フォークの落ちもよかった。救援陣は離脱が相次いだ。大勢の立場は非常に重要で、おそらく抑えを任されるでしょう。この日、侍ジャパンの4投手は7回無失点。全体を見ても計算できる。

投手陣が安心感を与えてくれて本大会に臨める。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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