終業後の通知音、休日の業務連絡など働き方改革が進んでも、「時間を奪われる感覚」はなお消えていない。そんな中、休息を守るルールが企業選びを左右する時代に入りつつあることが、最新調査で明らかになった。

 人材紹介大手の株式会社ワークポートは、20~40代のビジネスパーソン549人を対象に「働く時間」に関する意識調査を実施した。労働時間や休暇に「満足している」「どちらかといえば満足している」と答えた人は61.2%に上る一方、「不満」は38.8%と3人に1人を超えた。

 不満の理由で最多だったのは「残業過多・常態化」(61.5%)。「有休・連休が取りづらい」(46.0%)、「時間外の連絡(隠れ拘束)」(36.6%)も目立ち、形式的な労働時間短縮だけでは解決しない実態が浮かぶ。

 休息確保に関する法的ルールについては、「切実に必要」「あったほうがいい」が計80.7%と約8割が支持。一方、2026年4月の法改正で休息ルールの義務化が見送られたことについての評価は「残念」46.3%、「妥当」38.8%と分かれた。

 注目すべきは、企業が独自に休息ルールを設けている場合、約6割が志望度が高まると回答した点だ。休息への配慮は福利厚生の一項目ではなく、企業の姿勢そのものとして評価され始めている。

 法に委ねるか、自主性に任せるか。問われているのは、企業が“働く時間”をどう設計するかという覚悟なのかもしれない。

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