◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=とWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(28)=M・T=が、5月2日に東京ドームで対戦することが6日、正式発表された。会見にはテレビカメラ20台、報道陣約200人が詰めかけた。

 日本ボクシング史上最高のビッグマッチだ。井上は「非常にワクワクしている。プロデビュー以来、2か月前に自分がこの(ワクワクした)状態になるのは初めてのこと。自分自身がこの試合にどれだけの気持ちで臨んでいるのかが表れてると思う」と高揚感を口にした。スーパーフライ級王者時代の16年12月、河野公平(ワタナベ)戦以来の日本人との対戦に「やっぱり違いますね」と頬を緩めた。

 互いに32戦全勝同士。世界4階級制覇王者の井上は、ボクシング界で最も権威がある米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で2位につける。世界3階級を制覇した中谷は、PFP7位。世界が注目する日本人対決となる。

 井上は「最初の頃は全く(中谷の存在を)気にしてはいなかった」が、次第にライバルとして意識するようになったという。「階級が近づくにつれ、ファンから中谷なら井上を倒せるんじゃないかという声も出てきて、『ちょっと待てよ』と。そんなところからですね」

 昨年3月31日に行われた2024年優秀選手表彰式の壇上で、井上が「中谷君、1年後の東京ドームで、日本ボクシングを盛り上げよう」と宣戦布告。

中谷も「やりましょう」と呼応した。「年間表彰式で呼びかけてから、お互いが一敗もしてはならないこと約束してここまできた。お互いが全盛期と言える時代に、お互いが積み上げてきた戦績というものも見れば、運命的(な対決)と言っていいんじゃないですかね」

 「THE DAY やがて、伝説と呼ばれる日」と銘打たれた歴史的一戦。会見の最後で「5月2日という日はボクシング界の歴史的な日になると思う。ただ僕のボクシング人生においては、ひとつの通過点でしかない」と話すと、「すごくモチベーションが上がる試合になる。5月2日は、格の違いを見せて必ず勝ちたいと思う。期待してください」と自信をみなぎらせた。

 「格の違いを見せる」。この発言の真意について、会見後の取材で「少なからず日本・海外のファンから、そういった(中谷なら井上を倒せるという)声が出てるのであれば、そこは証明したい。同じ日本人というところでそういう声が上がっているのは、自分が積み上げてきたキャリアを見た時に『なめられてんじゃないか』と。ま、そういう気持ちにもなります」との思いを打ち明けた。

 「やってきたことは違うよ、というところで、5月2日はしっかり格の違いを見せて勝ちたいと思います」。

2階級での4団体統一、史上最多の世界戦27連勝&世界戦23KO勝利。モンスターには、ボクシング史に名を刻む偉業を数々達成してきた自負がある。

 戦績は井上が32戦全勝(27KO)、中谷が32戦全勝(24KO)。

 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」で独占生配信される。

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