◆WBC 第1ラウンドC組 台湾―日本(6日・東京ドーム)

 侍ジャパン大谷翔平投手(31)=ドジャース=が1次ラウンド初戦となる台湾戦に「1番・DH」で先発出場。13点リードの4回先頭の第4打席は一直に倒れ、この日初めて凡退。

サイクル安打は次打席以降にお預けとなった。

 プレーボール直後、初回先頭の第1打席ではプレーボール直後の初球を右翼線へ強烈な二塁打。「NPB+」によると、打球速度188・5キロの高速打で、二塁塁上では「お茶たてポーズ」を決めた。第2打席は0―0の2回1死満塁。右翼席へ先制のグランドスラムを放ち、東京ドームを揺らした。「NPB+」によると、打球速度164・8キロ、飛距離112・2メートル、角度31度の打球だった。侍ジャパンでのアーチは23年3月12日の第5回WBC1次ラウンド・オーストラリア戦(東京ドーム)以来、1090日ぶりとなった。打者一巡で回ってきた9点リードの2回2死一、三塁の第3打席は右前適時打を放ち、1イニング5打点目を挙げた。この回、日本は10得点のビッグイニング。大谷は3打席でサイクル安打に王手をかけた。

 慣れ親しんだ打順で大会連覇への道がスタートした。帰国後の強化試合では、2日のオリックス戦は2番、3日の阪神戦(ともに京セラドーム)は1番で先発出場。

計5打数無安打と快音は響かなかったが、井端監督はドジャースでの「定位置」で大谷を起用することを決断した。

 この日の大谷は試合前としては異例のフリー打撃を実施。外野の看板を越える一発を放つなど21スイングで10本のサク越えを放ち、スケールの違いを見せつけた。シーズン中の試合前は屋内の打撃ケージ内で調整することがほとんどで、試合前のフリー打撃はエンゼルス時代の23年9月4日(日本時間5日)の本拠地・オリオールズ戦以来、約3年ぶりとなった。当日は右脇腹を痛めてその日の試合を欠場していた。

 前回23年WBCでは3番打者として全7試合に出場。エンゼルス時代の23年までは2番起用が多く、FAでドジャースに移籍した24年も2番で開幕を迎えたが、同年6月以降は主に1番としての役割を果たしてきた。昨年は出場158試合のうち148試合が1番。初回先頭打者本塁打も12本放っており、今大会でもチームを勢いづける打撃に期待がかかる。

 大会連覇に向けては「本当にどのチームも素晴らしいチームだと思いますし、前回大会もそうでしたけど、スムーズに勝てる試合というのはなかなか少ないと思う。どんな状況でも、オフェンス面で落ち着いてプレーできれば、いい試合が多くできるんじゃないかなと思います」と意気込んでいた大谷。23年には二刀流で大車輪の活躍を見せ、大会MVPに輝いた。

今大会は投手としては登板せず、打者専念となる見込みだが、バットで連覇に導く。

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